
古代国家 東北地方は

古代東北の雄 阿弖流爲
エミシの天地
「日高見ノ国」であった
阿弖流爲〈アテルイ〉に
代表されるエミシとは
「勇猛強桿なるもの」の意味で
畏敬の念を込めた呼称であり
暮らしは山野に獣を追う
狩猟民族であった
南の農耕集団は
朝廷国家をつくり
農耕化した者を「王民」
そうでない者を
「凶暴な異民族」とし
「農」か「猟」かだけで
差別をした
『朝廷は中国風な中央集権の
国家の体面を整える為に
奥羽の武力討伐を
始めたのである』と
司馬遼太郎は
「街道をゆく」に書いている
エミシのイメージは
政治的に歪められたもので
現在も受け継がれていることに
歴史の恐ろしさがある
そのエミシの南下を防ぐ
砦として
東北と中央の国境に
「白河の関」が設けられた
その後
「白河以北一山百文」と
東北を蔑称する言葉のなかの
「河北」を冠して
1897年「河北新報」が
創刊され
この蔑称に抵抗した
また 盛岡の平民宰相
原敬の俳号は「一山」
侮る者たちへの
挑戦であったといふ

古代東北の雄 阿弖流爲
高校野球 甲子園大会の
深紅の優勝旗が
仙台育英学園によって
白河の関を越えた
104回めであった
優勝に驕らず
全国の高校生 そして
日本国民全体を俯瞰した
監督の勇気を与えてくれる言葉
そして素直で伸びやかな
選手たちの挙措 言動に
誇り高い 爽やかな
東北の反骨精神を
見せていただいた
優勝 おめでとう
宮城・東北の皆さん
おめでとう
御座います
東北すべての人間の
勝利だと思います
監督の挨拶の言葉より
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