このブログの読者の皆さまには、おなじみになっている「秘湯めぐり」から今回は外れて、「日本秘湯を守る会」でないお宿にお邪魔した。
向かったのは、浅間温泉「富士乃湯」。とあるところから評判を聞き、一度行ってみようかと・・・
場所は、松本駅からバスで約25分。東京からも行きやすいところである。今回はあずさに乗って出かけた。
浅間温泉は、静かな温泉街で、派手さはないが、寂れてはいない。お宿もけっこうある様子。目指す「富士乃湯」はすぐ見つかったが、大きなお宿の脇にひっそりと建っていた。
創業は1832年というから200年近い老舗のお宿だ。入ると、キビキビとした感じのいい若女将が対応してくれた。
そしてお部屋に・・・というところで、今度は大女将が案内してくれる。ゆったりとしつつ、凛としたイメージでこのお二人の印象で、ここはいい! と感じてしまった。
部屋に入ると、「若女将とあるじのこだわり」という書き物が目に入る。曰く「私どもの旅館には、入りきれないほどのお風呂もありませんし、遊びきれないほどの施設もございません」と・・・逆にゆっくりと過ごしていただきたいと・・・これも気に入った。
肝心のお風呂は、貸切家族風呂と時間で入れ替えになる内風呂が二か所。立地の関係もあり、露天風呂はないという。
まずは・・・と貸切風呂(上左写真)に向かう。源泉かけ流しを謳う温泉は、透明でなめらか。美肌の湯とのこと。こちらは小さなお風呂で2名程度が適切か。
お風呂の温度は少し熱めだった。おもしろいのは、湯舟の周りが畳敷きだということ。小さめとはいえ、シャンプーや石鹸もあり、空いていれば予約なしで入れるという。
そこから内風呂に展開。お宿の規模の関係もあり、それほど大きなものではないが、窓からお庭も眺められ、いい気分で入れた。
いつものように夕食後、再訪。そして翌朝、入れ替えになった内風呂に入ると、更衣室の施設などは、こちらの方が充実していて、リニューアルしたのかしらん・・・と。
お庭の写真を撮っていたら、内湯が映り込み、あたかも露天風呂みたいな写真になってしまった。
一方で、お宿の規模もこじんまりしているせいか、宿泊中他の方とお風呂でお会いすることもほとんどなく、文字通り、ゆったりのんびりと過ごすことができた。
知人でかつて松本に勤務していた人から、夜の星がきれいだと聞いていたが、残念ながら星は見られなかった。
それでもなお、信州のさわやかな風を味わっての宿泊は最高に気持ちいいものだった。例によって、食事その他は別稿にて・・・
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