いろいろなものの本などで小生が習ったことによれば・・・民主主義とはということばを説明する一番有名な言葉は、「私はあなたの意見には反対だが、あなたが意見を言う権利は絶対に守る」というものだ。
この説明にのっとれば・・・我が国はすでに民主主義ではないということになりそうだ。5月14日の東京新聞の一面、共同通信の世論調査によれば柳瀬氏の答弁に納得せずが75.5%という。個人的にはそんなに低いの? って思ったくらいだが・・・
とはいえ、政府与党はあの答弁で説明は一定の理解が得られるとの立場だから、75%はとるに足らないという整理になる。
さらにこちらだ。同じ日の一面・・・2030年に向けたエネルギー基本計画の見直しに関し、四月末までに政府に寄せられた306件の意見の分析という。
これによれば、再生可能エネルギー推進が62%、原発反対が66%となっている。だが、この反対意見は審議会ではほとんど議論もされていないという。
このふたつに象徴されることは・・・この国では国民の意見は政策では無視されるということだ。
逆にいえば、民主主義とはたとえ間違っていても、国民の意思に沿って政策を進めるのが基本のはず。それが主権在民ではないのかと。
さらに世論調査によれば、内閣支持率は前回より上がっている・・・これまた不思議だが・・・支持する理由の最大は「ほかに適当な人がいないから」だ。
まあそこはこれ以上ふれないが、先日フジテレビに緊急生出演したどこかの首相が、拉致問題について「なぜ直接交渉しないのか」という質問に対し答えた動画をご覧いたたく。下右の写真をクリックすると動画がご覧になれる。
動画の40秒くらいから1分くらい話しているが・・・これを聞いて納得する人がどのくらいいるだろうか。安倍支持者からは、「機密にふれるようなことをこんなところで話せるわけがない」とか言われそうだが、ならば「詳しくはお答えできない」でいいはず。
これについては、まったく説明にも回答にもなっていないと思うのだが・・・
と、しどろもどろなのに対して、記者会見などでは朝鮮半島の問題でも日本が司令塔になるとか、北朝鮮の政策を変えさせるとか威勢のいいことばかり言っている。ついでに言えば、最近よく口にしている日朝平壌宣言についても、ちゃんと読んでいれば、およそたいした期待などできないことは簡単にわかる。
さて、トップ写真はローレンス・ブリッドという人の書いたファシズムの初期症候だ。ご覧いただこう。
これを見て、あれれ・・・どこかの国の現状じゃんって思う人多くないか? たとえばセクハラ問題に関していえば、世界にも恥ずかしくなるレベルの財務省と財務相の対応と発言。これは性差別の際たるものだろう。
例によって安倍支持者からの反論も歓迎だが、現政権になって5年、国民所得の順位は下がり、報道の自由度も下がっているのは厳然たる事実。
何にせよ、この国に民主主義はないということだけは言えそうだ。
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