このブログの読者の皆さんにはご案内のことと思うが、小生の趣味は「日本秘湯を守る会」のお宿めぐりである。
といっても、お気に入りのお宿をリピートするとそれだけでけっこう予定がうまってしまうため、このところ新規開拓がなかなか進まないのだが・・・
その中でお気に入りの中でもトップレベルなのが西伊豆の松崎にある「山芳園」だ。前回宿泊した際、そちらの若女将から紹介されたのが今日紹介する書籍「女将は見た 温泉旅館の表と裏」である。
紹介されたのは、この本の中にくだんの若女将も登場するからであるが、温泉好きの小生にはなかなか興味深く面白い本であった。
巻頭の特集記事は、岳温泉花かんざしの女将のストーリーから始まっている。記事を読んでいると宿泊してみたくなるぞ。
確かにお宿にとって、女将の存在は極めて大きい。小さなお宿だと女将の印象がそのままお宿の印象になるくらいだ。
前出の山芳園の若女将などはそのひとりだし、あえて記せば、お気に入りのお宿の中で、山あいの宿「うえだ」・平の高房・高湯温泉「吾妻屋」・かやの家などは女将の魅力の要素が大きい。
だからお宿自体の魅力に加え、この本で紹介されている女将がいるようなところなら間違いはないだろうと・・・
その意味で同じくこの本で紹介されている夏瀬温泉都わすれも行ってみたくなるお宿だ。なかなか行けそうにないのだが・・・
さて話を本の方に戻そう。この本の中ではお宿を経営する上でのご苦労はもちろん、さまざまなトラブルなども紹介されている。
また覆面座談会では、お忍びで来られる不倫カップルが、別途奥様と来られるケースとか、お客様同志のトラブルなども紹介されていてまことに興味深い。
内容自体は短編のエッセンスが多いので、読むのに重くならないのもいい。温泉好きの方なら一度お読みいただくことをお勧めしたい。
ちなみに、ちりばめた写真は山芳園のもの。ワインを持っているのは、ソムリエでもある若女将である。
この記事を書いているうちにまた山芳園に行きたくなったのはいうまでもない。
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