アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

「いのちの電話」相談員のこと

2022-07-21 06:00:00 | つれづれ

芸能人などの自殺のニュースが出るたびに、テレビなどで紹介されるのが「いのちの電話」だ。電車の踏切のところにもあったりして、大切な役割をはたしているんだろうなあと。

 

 小生も、これまで何度か自殺を考えてしまったことはあり、幸い小生の場合はヨガと出会ったり、家族の支えもあって踏みとどまることができたが、もしヨガに出会わなかったら・・・今頃はこの世にいなかったかも・・・

 というところで、「いのちの電話」についてこんな記事が目に留まった

 

 結論からいうと、こういうことこそ国がしっかり手当てをしてくれよって・・・

 まず目から鱗だったのは、「いのちの電話」の相談員は手当ゼロのボランティアで交通費や研修費もすべて自腹という。つまり、彼らに対しては、その社会的な意義だとか、やりがいだけで頑張ってくれと言っていることになる。

 

 記事によれば、相談員になるには一般的に約1年間の研修を受け、電話の応答やボランティアとしての倫理などを学ぶ。費用負担は約4万円で、別に実費負担の合宿があるという・・・つまり、なろうとしても簡単にはなれないのだ。

 仕事の内容は重い・・・ましてや、説得の甲斐なくなんて考えたら重すぎる。

 

 記事によれば、厚労省からの補助金は20年度で1億5000万円拠出しているという。読者の皆さんは、この額をどう見るだろうか・・・

 このお金は、フリーダイヤル相談の研修会費や講師への謝金などに充てられ、相談員には回っていないという。

 

 その使い道も考えないといけないが、それ以前にたとえば政党助成金の一部をカットして回してもいいのでは・・・と。

 正直、それだけしか出していないのか・・・というのが小生の感覚だった。

 

 現在、この国の自殺者は一年に2万人規模、交通事故死の7倍以上だ。そのわずかな最後の相談窓口が無償のボランティアによってなされている・・・

 おそらくは、その実態はあまり知らされていないのだろうと・・・だから、「いのちの電話に何度かけてもつながらない」という苦情が出るのでは・・・

 

 事業で収益を挙げるという性質のものではないが、さりとて現状の処遇で、相談員募集といっても、この条件では二の足を踏む人が多いだろう。

 逆にいえば、国は本気で自殺対策を考えているのか、本音ではそんな心の弱い奴はほおっておけとでも考えているのでは・・・と。

 

 どこかの国の与党は「命を守る政治」とスローガンのように掲げているが、防衛費のことしか頭にないのだろうか・・・

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4 コメント

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研修はつづく (shima)
2022-07-21 08:06:09
まずは説明会&短期研修(お試し?)があり、そこで「このあと1年の本研修に進むか」の見極めがなされるそう。本人の辞退もあれば、資質があわないですね、ということも。
さらに相談員になってから、定期的な研修あり(悩める相談員に寄り添う意味も)。
私が毎年のように話を聞いた某いのちの電話では、担当するのは月に数回。ラジオ出演の際に相談員の名前を出すことはNGでした。皆さんおっしゃるのは、「自分のためになっている」と。本当に頭が下がります。
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腹立ち 血圧上昇への序曲 (大石良雄 おおいしよしたか 本名)
2022-07-21 14:24:49
拝啓 この変な酷暑の中、お師匠様には「更なる血圧上昇へのお導き?」を頂き、感謝して参加させて頂きます。
*「所詮日本は、無報酬ボランティアに頼り、万一事在らば責任だけおっかぶして知らん顔する極悪国家」
 これは「保護司」等にも共通しており、不思議と日本には「タダ奉公 無償奉仕の精神」なんてぇ薄ら綺麗事が堂々と通用するまぁ不思議な国家ですが、、、この「タダ奉公」ってぇ発想は一体どこから出てきたのか? 現在の我々の思考価値観の判断では「無償の場合は一切の責務も負わない」と。
此処が海外のボランティアとは明確に違う処で、日本の場合は何故か「必要以上に熱くなる=必要以上の使命感」に燃える人が多い様な、、、こういう場合どうしても「新陳代謝が悪く、後から人が入ってくるのも難しく」なります。

*「ならば国費で、きちんとした体制をとは中々いかない」
 これはどうも国費となった場合を考えますと、
「担当するのは公務員準拠?」となり、やはり他人様の生き死にに関して国家の小役人があーだこーだ口ばし差しはさむのも厭らしいわい」と言う思考がおそらく国にはあるのでしょう。更には相談者の中には「お国の小役人様に言われたの何の」とあらぬクレーム因縁つけられてやっかいな責任背負いこまされるのはまっぴら御免ってぇ歪んだ発想が見え隠れいたします。確かにお師匠様の言われる「馬鹿で低脳の腐れ議員の歳費の一部や、横柄小役人の馬鹿っ高いサラリーのケツっぺたでも削れば銭金が出るだろうと。これは間違い無く正解です。しかし、国はやはり今後も決して行わないでしょう。
そういう処に実は「日本人の持つ 島国根性、善意は無償で、責任だけ背負いこませる厭らしい根性」があります。これはもう「腐れ政治屋や能無し小役人だけで無く、我々国民一同含めた全員の、頭の中身の入れ替え」が必要ですね。もはや銭金云々の問題を超越した、難問であります。お師匠様のお此処が解るだけに、残念であります。  敬具
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Unknown ()
2022-07-21 14:39:08
shimaさま
いつもありがとうございます。おっしゃるとおり、とんでもなく重く、社会的意義もありながらまさに滅私奉公という仕事。
自腹を切って、この仕事をなす。ただただ頭が下がりますね。
返信する
Unknown ()
2022-07-21 14:47:27
大石様いつもありがとうございます。
よく、綺麗事で話すネタに「大切なものはすべてタダ」というのかあります。
大石様こ指摘のとおり、無償でやらせておいて、責任も負わせるという極悪な国ということになりましょうか。大石様のご指摘で思い出したのが、「こども食堂」です。これも現場で誰にも助けてもらわずに運営してますね。いずれにしろ、この国はどこに行くのでしょう?
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