アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

新盆に思う

2014-08-13 06:00:18 | つれづれ
今年は、実母の新盆となった。これといった親孝行などできなかった小生だが、親に迷惑など掛けずにこられたので、まあよかったかなと・・・

 と言いつつ、先日ふと思い出したことがあった。社会人になってからは、一応自力でここまで来たと言えるが、実家にいた頃はよくぞ生きながらえさせてもらったという・・・
 小学生の低学年までは、月に一度くらいは扁桃腺を腫らし、病院に通っていた。自家中毒をこじらせて死に損なったこともある。

 小学4年生の一年間はすざまじかった。盲腸炎の手術をしたと思えば、外で遊んでいて、外から飛んできた石が頭に当たり、血管が切れて大出血。
 さらに、夏休みには車に跳ねられて入院とか、冬場にはいじめにあって、八針縫う大けがをするという・・・

 考えてみると、ひとつ間違えたら、今の命はなかったわけで、よくぞ生きのびさせてくれたということになる。
 小生にとって母は、そんなことに感謝しろとか、親の恩に報いるのは当然だなどと小生に言うこともなく、田舎で静かに暮らし一生を終えた。

 母は父とも大変に仲が良く、近所の仲間と毎年旅行に出かけていたし、一度だけだが、小生と両親セットで海外旅行に行くこともできた。
 父は足が悪くなり、歩くのが辛かったため、母のみ海外に連れて行くことも多く、いろいろなところに一緒に行けた。

 こちらから声をかけると、ふたつ返事で「行く行く」と言ってくるのばいつものパターン。葬式のときにお棺の中に入れる品物を・・・と探していたら、イタリアに行ったときのウフィチ美術館のパンフレットが大事そうにしまわれていたことに気付いた。
 高校を出てから、田舎を実質捨てたような形になっている小生、ある意味親不孝の極みであるが、この瞬間になぜか母は、小生に不満を持ってはいなかったのかなと思った。

 最後の数年は、認知症の症状も出始め、一人暮らしで田舎にいるのはちょっと・・・と思っている矢先だったので、周囲にも迷惑をかけることなく逝けたのは幸せだったかと。
 今頃は、仲のよかった父と向こうで一緒に楽しんでいるだろうと・・・逆に、父がそろそろさびしいから来いよ・・・って、呼んだんだろうなあって。

 父の誕生日の三日前に逝ったのは偶然ではないのかなって。今は静かに感謝をしたい。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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素敵なご両親です (かず~)
2014-08-14 21:13:52
お酒飲みながらこのblogを読んだら目頭から熱いものが…。(涙)
素敵なご両親に育まれ今のあもーれかんたーれまんじゃーれさんがいらっしゃる訳ですね。
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ありがとうございます ()
2014-08-14 21:18:43
かず~さんありがとうございます。
両親はともかく、小生はご存知遊び人ですから…(^_^;)
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