11月25日のスポーツ結果は、なかなか記録にも記憶にも残るようなものになった。元々このブログは、サッカーネタを中心に書くことで始めたのだが、ジュビロ磐田のあまりにふがいない状況にいつしか、ネタにもしたくなくなり、久しぶりに取り上げることに・・・
といいつつ、水色のチームは? と聞かれれば、多くの方が川崎と答えるようになってしまっているはず・・・
特に今年は、おそらく過去歴代の優勝チームと比べても最強と思われるほどのチームだった。実際に史上最短での優勝だし、得点・失点ともとんでもないレベルだ。要因はいろいろあろうし、小生の川崎の内部事情まで知りえる立場にはないが・・・
ただ、ひとつ感じるのが川崎が地域に根付いたチームだということだ。かつて磐田の黄金期、ジュビスタに駆けつけると、ついさっきまで魚屋さんの店頭に立っていたような佇まいのおばさん(あえてこう記す)が、自転車こいでユニを羽織って駆け付けていた。
また、いいとこ2歳くらいの女の子が抱っこされながら、名波コールをつぶやいていた。
この姿を見たときに、これならジュビロは大丈夫と思ったのだが、今やそんな熱を感じないチームになってしまった。
逆に川崎に勤務していたときに、銭湯とタイアップして「おフロンターレ」とやったり、相撲部屋とコラボしてのイベントなど、地域に根付く活動をしているのが目立った。
初優勝したときに、中村憲剛が風呂桶を掲げたのもいかにも・・・と思った。さらに一時はあらゆるタイトルに手が届きそうで届かず、シルバーコレクターの時期もあった。
今回、川崎のサポの知人に聞いたところ、フロンターレは市内の小学6年生に算数ドリルを配布しているという。
これは、準優勝にふてくされた川崎の選手が露骨に非紳士的行為をして話題になったとき、賞金を返上しようとするも、できなかったため、それを原資として続けているという。
こうした地域密着が花開いて今の王者川崎ができたのだと思っている。と・・・いうところで、かつて川崎を名乗った某チーム、発足当時のスポンサーの率いるチームは同じ日に屈辱の4連敗で日本シリーズを終えた。
ソフトバンクは史上初の二年連続4連勝での戴冠だし、シリーズも4連覇と、球界の盟主というところまで来ている。
原因についてはこれまたいろいろあるだろうし、評論家もたくさん書いているが、とりあえず、代表的なものを紹介しておこう。所沢勤務経験のある小生には納得の記事もついでに・・・
ひとくちでいえば、セが弱すぎるということだ。巨人は今シーズン、ぶっちぎりで優勝したが、それが日本シリーズではまったく歯が立たない・・・
投手のレベルも違うというが、そもそも巨人はあちこちから有力選手をかき集めているではないかって・・・
今年の沢村賞は菅野と大野の争いだったようだが、どうしてここに千賀が入ってこないのかもわからない。
皮肉なことにシリーズ初戦の二人の投げ合いをみれば、比べてはいけないくらいの差を感じた。
思えば、パ・リーグのチームの多くが地域密着を体現している。かつて巨人のドンのナベツネは「地域密着で勝てるか」とその思想を否定していた。
だが、あの王監督がダイエーホークス時代にプライベートで居酒屋を回り、盃を酌み交わしながら、チームについて一般市民と語り合った時代から積み上げてきた地域の力は、抜群の応援となっているはずだ。
ソフトバンクは千賀や甲斐など育成出身の選手が光っていることも有名だが、地道な育成と地域密着、これこそが王者の力だと。
残念ながらしばらくの間はパ・リーグ優位は続くだろう・・・CSでソフトバンクを苦しめたロッテを見ていても、安田や藤原など若い力が伸びているのが見えた。おそらくロッテとやっても巨人は勝てなかったのでは・・・と。
今年ソフトバンクを去る内川はセ・リーグに行けばおそらくバリバリのクリーンアップだろう・・・その内川が一軍に上がれなかった・・・それが今のソフトバンクのレベルである。
「支援はブームじゃない」のモットーで、試合前のイベントなどで東北支援を続けています。
東京五輪2020でも、選手の記録の数字を使ったドリルが作られましたが、これはフロンターレにいた仕掛人が、組織委員会に加わったため。
若手の成長は頼もしい限りだし、指揮官が競争激しい選手たちをしっかり率いています。
もちろん、ここまで来るのに時間はかかりました。
くだんの仕掛け人は天野春果氏ですね。オリンピックから帰って来て、またフロンターレに戻ったとか。
こういうスタッフのサポートもまたチーム力になっているようですね。