「山あいの宿 うえだ」の温泉はきわめて魅力的だということを紹介したが、こちらの魅力は温泉だけではない。
一言でいうと、このお宿では時間がゆっくり流れるというべきか。特に何が・・・ということはないのだが、環境からそんな感じになる。
ゆったりした敷地に、平屋で七室。食事処を中心にそれぞれの部屋が離れ? みたいな感覚になる。各部屋から見える庭園も素敵で、中央の池には、なんとチョウザメが泳いでいる。
部屋数に対して、お風呂もゆったりしているし、何よりその空気感を醸成する上で欠かせないのが女将さんの存在だ。
いい意味で素朴で飾らないおおらかさを感じる。なんともいえないムードを持っている。くだんのチョウザメも、どこかで持て余していると聞き、「もらって来たらなじんじゃいました」と・・・そう、自然体のおおらかさが時間をゆっくり流してくれている。
食事の方は、鍋がズガ二の鍋になったり、鮎をステーキ仕立てで食べさせてくれたりと、これまでとはちょっと違う内容だったが、地元の食材を活かしている様子。
こちらも桜田温泉の地産にこだわりつつも、オシャレなものとちょっと異なっている。いい意味で洗練されていないのだ。
もちろん、内容や質・量にはなんの問題もなく、美味しくいただいたし、翌朝の食事もすいとんの鍋が出るのもお約束で、嬉しい定番だ。
今回は、庭などに紅葉も残っていて、露天風呂から眺めたり、お風呂に落ち葉が浮いていたりと、楽しめた。
やはりこちらのお宿は、風を感じ、空気を愛で、自然の中でリフレッシュするために来るお宿だ。
女将さんのくったくのない笑顔に見送られて、「また来ます」とお返事しながら帰路についた小生である。
過去調べてみると、寒い時期ばかりきている。今度は夏もいいかも・・・なんて。
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