喫茶店ごっこの運命

だいぶ前のことになるが、本気かな・・・と思った喫茶店を見つけて写真を撮っていた。しばらく、撮ったことすら忘れていたが、先日近くを通りかかり、思い出した。

　まずは写真をご覧いただこう。ズバリ「喫茶店ごっこ」（笑）ごっこというからには、真似事であって、本気ではないのか・・・（笑）
　では、本気では何をやってるのか、と思わず突っ込んでしまった。だが、お店自体はずいぶん長いことやっているような佇まいだった。

　うーん、よく謙遜した店主が、「いやあ、こんな店は元々趣味が嵩じて始めたもので、いわば喫茶店ごっこみたいなものですから」なんて言ったりするが、あれか・・・
　しかし、それにしてもここまで行かなくても・・・何か変だなあ。ああ、「喫茶」でなく、わざわざ「店」を入れているから変なんだ。

　ためしに、店を除いてみると・・・「喫茶ごっこ」。ほら、ごっこがひとつの名詞として、粋に聞こえてくる（←そんなにいいものか）
　これが店が入ることで、たちまち「おままごと」みたいに聞こえるではないか。このお店の本当の狙いは、どこにあったんだろう・・・

　余計なお世話だが、老舗っぽくやっているところを見ると、経営は安定しているようだ、よしよしと通り過ごしたのが、この写真を撮ったときだった。
　それから数ヶ月経過し、先日たまたま近くに用事があって通りかかった・・・そこには、「しばらくの間お休みします」の貼紙が・・・

　どうしたのだろう。店主が体調を崩したのだろうか、それであれば、早く直ってほしいものだ。もし経営困難に陥ったのなら・・・
　今度は「ごっこ」は辞めた方がいいと思う（汗）