それにしても、世間とあまりにかけ離れた認識・・・それが国会議員の世界のようだ。セクハラ問題に関しての財務省や財務相のトンデモ対応・発言に憤っていた小生だが、こうした認識を改めて確認するようなコメントが目に留まった。
それがこちらの記事に紹介されている自民党の長尾敬衆院議員のコメントだ。彼は、Twitterでセクハラ問題に抗議する野党の女性議員が中心となった写真を投稿。
それに対し、彼は「セクハラはあってはなりません。こちらの方々は、少なくとも私にとって、セクハラとは縁遠い方々です。私は皆さんに、絶対セクハラは致しませんことを、宣言致します!」とのたまわった。
これほど見事な差別意識とセクハラに満ちた言葉を小生久しぶりに聞いた。ところが、このツイートへの反論や抗議に対し、こう述べた由。
「この方々ヘは、セクハラをしませんと宣言することが、セクハラになる時代なのでしょうか?」と・・・これには、小生はらわたが煮えくり返った。おい!!このバカ野郎、それはまごうかたなきセクハラ発言だよ!
重ねて財務相の発言によれば、「(セクハラがいやなら)だったらすぐに男の番(記者)に替えればいいだけじゃないか。なあそうだろ? だってさ、(週刊新潮に話した担当女性記者は)ネタをもらえるかもってそれでついていったんだろ。触られてもいないんじゃないの」(「週刊新潮」4月26日号/新潮社)と述べた由。
コメントするのもいやになるが、彼はそもそもセクハラを肯定しているとしか思えないし、さらには男性同士でもセクハラが成立することをご存じないようだ。
さらにいえば、彼によれば、触られなければセクハラにはならないようだ。いつの時代の認識だよと・・・こうした要人の発言が海外でどう評価されているか、むしろマスコミはこの観点から紹介すべきだろう。
記事にもあるが、どこかの政府は女性活躍推進なんて心にもないような表題を掲げているが、保育園の対策にせよ、およそ真剣に考えているとは思えない。
財務相は、テレ朝が提出した抗議文に「もう少し大きな字で書いて」などと述べ、セクハラ問題に真剣に取り合う気がまったくないことを態度で示してみせたが、そもそもセクハラを含め、何も考えていないのはどこかの首相だろう。
いろいろな出版物や政府・財務省などを見ていると悪いのはテレ朝とか女性記者と、本気で被害者を加害者にしようとしているようだ。そうした流れは氏名を公表してまでレイプの告訴に踏み切りながら、逆にバッシングに遭っている事件にもイメージが重なる。
彼らの主張は一言で言うと、「そんなところに、のこのこついていく方が悪い」だ。ということは「レイプやセクハラをする方は悪くない」ということになる。
いっそのこと「レイプやセクハラは罪に問わない」と得意の閣議決定をしたらどうなのか。
国会でいろいろな主義主張があって、議論するのはおおいにけっこう。だが、少なくともこの問題に関して、「この程度はセクハラにならない」なんて思っているとしか思えない人たち・・・
議員というより、人間としてレベルが低すぎる。国会議員対象に研修でもやるか・・・って、でもそんな人に投票しているから当選するんだよなあ・・・
一番レベル低いのは国民か・・・
事務次官本人、財務大臣、コメントする人々…。
野党議員だけでなく、心からあきれている女性や男性の怒りが、あの人たちに届くことは、残念ながらないのだろうなあ…。
もし、国会議員や官僚にセクハラ防止研修をしたら、取り上げる事例に、笑いながら…って光景になりそう。
いつもありがとうございます。
「心からあきれている女性や男性の怒りが、あの人たちに届くことは・・・」というところに激しく共感を覚えます。
逆にいえば、研修を公開して「笑いながら・・・」を公開することで、そこにこの輩たち(あえてこう書きます)の本質が見せられれば、と。とにかく、こういう輩には、とことん骨身にしみてもらいたいところです。