リアルの世界では9月29日に自民党の総裁選挙という茶番のような選挙まがいのものがあったが、はるか前に、田崎スシローの言ったとおりになったことが腹立たしい。
もちろん、岸田氏に恨みがあるわけではなく、なった以上はしっかりやってほしいが、この国の舵取りをする人を選ぶ選挙に一般人はまったくかやの外という仕組みはどうかと。
それにしても長期に渡り首相の座にあり、一人当たりGDPの順位を在任中大幅に下げ、イタリアやスペインなどより下にした人が、いまだに影響力を持っていることも不思議なのだが・・・
さて本題は、この選挙まがいの大騒ぎの裏で、映画の世界では日本初の女性総理が誕生していた。そう「総理の夫」という映画を見てきた。
映画の予告で見る限り、ドタバタの三谷作品のようなものかと期待しながら見に行ったのだが・・・大幅に期待を裏切られた。
正しく書こう・・・大幅に期待以上の内容に感動し、号泣してしまった。
さらにしつこく書くと、この映画を見て号泣する人は少ないと思う。ただ、いい映画だったと思う人は少なくないだろう。そしてぜひ共働きの人には見に行っていただきたいと思った。
ようやく働く女性についての理解や環境整備について、世の中は動きつつあるが、総裁選でも野田氏が実質泡沫候補のような扱いになっていて、本気でこの国が働く女性にとっていい国なのかと言われればとんでもないと。
だが、実際のところ、働くレベル感は別にして、なんらかの形で共働きの世帯は主流派であり、多くの男性にとっても妻が働くというのはどういうことかはわかるはず。
「わかるはず」とあえて書いたが、ぼんやりと感じていてもほんとにわかっている人はまだ少ないように思う・・・
話を戻そう。この映画、主役の中谷美紀と田中圭の配役はドはまりだったし、貫地谷しほりや岸部一徳など、キャストはすべてハマった感じ。
政治家でバリバリの妻と、ちょっとオタッキーな目立たぬ夫が、結果的にはこの国で女性が働くということはどういうことなのかを見事に描いてくれた。
そうそう、映画の中でのキーワードのひとつが「未来をあきらめない」だったが、もうひとつ中谷美紀のセリフとして深く残ったのが、「鳥は向かい風に向かって飛ぶ」だった。
あまり個人的なことは書きたくないし、もちろん小生のパートナーは政治家ではないが、この映画に出てくるシーンの多くが、自らの経験にもオーバーラップしてしまった。
そういえば、愚娘がお腹の中にいるときに・・・とか、小生が会社の中で言われたこととか、見事にこのシーンとおんなじだよって・・・
なんか自分が田中圭になってしまったような・・・って、そんなにイケメンじゃねえよって(苦笑)
これ以上ストーリーに入り込むとネタバレになるし、また個人的には涙腺が緩みそうなのでやめておきたいが、まずは多くの方にお勧めしたい映画だったと思った次第。
素直にいい映画でしたよ・・・って。
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