昨日で、東急百貨店本店が閉店となった。同時に立川高島屋も閉店となった。今、池袋西武についてもヨドバシカメラになるとかならないとかやっている。
東京のターミナル駅から百貨店が次々に閉店していく・・・そんな流れはもはや帰らざる川なのだろうか・・・
いささかノスタルジックな話だが、田舎育ちの小生にとって、百貨店というのはある種都会の象徴であった。
小学校の修学旅行で、大丸に行ったときのワクワク感と、何を買ったかは今でも覚えている。
時代の流れと言ってしまえばそれまでで、何を言っても・・・だが、NHKのニュースでも東急本店に行った思い出として、送別の記念品を買いにいったことが挙げられていた。
そう、贈答品ぐらいしか百貨店の価値はなくなっているのでは・・・ということは、百貨店の包み紙こそが・・・と。
社会人になって初任地は名古屋だった。名古屋では、松坂屋の包み紙こそがブランドであり、それを逆手にとって、松坂屋の包み紙を売っている業者もあった。
そんな包み紙ブランドも、今や昔かも知れない・・・
ついでに言えば、この姿はすでに40年くらい前から予想されたのではないか・・・パルコが進出したころ、百貨店の専門店化の流れだと話題になった。ただ、大きな流れから見て、百貨店がそれにどう対応していったかというのも見えてこなかった。
その姿は、小生の田舎の温泉旅館のそれと重なる。団体旅行のお客様で潤っていた何軒もの旅館の多くは苦しみ、そして少なからず消えて行った。
もちろん、個人客に重心を移し、今でも頑張っているお宿もある。逆に、後進であるがゆえに、最初から個人客中心で、今やもっとも流行っているお宿もある。
個人的には、その消えたお宿たちの姿は環境変化に耐えられず滅亡した恐竜のそれと被るような・・・そして今度は百貨店が・・・
個人的な感傷は別にして、百貨店もオワコンということになりそうだ。
*「永久に続く物等何も無い 在ってもいけないし在る必要も無い 」
ご承知の様に「徳川幕府は奇跡的に約300年弱続き、あの某国の第 帝国も1000年続くであろうと=実際には数十年も持たなかった 現在NHKだかあんだかやぁ(日本包茎狂会)が既にその境地に入っている」が、正直あのベートーヴェンさえ永久の生命を与えられているとは言えないのですね(過去、散々議論して来たビートルズの方が偉いとか、永く続くとか言われたが、ベートーヴェンが忘れ去られるなら、そのとっくの昔にビートルズなんぞ影も形も無いだろうと) これは何より「その時点でのコンシューマー=一般大衆の意思意見で決まる」もので、政府官僚小役人や評論寄生虫屋の能書き等通りません。此処を踏まえて
*「百貨店の役目が終わったと理解すべきでしょう」
自分が俗称百貨店と言う場所に最後に行ったのが実に1974年高2の時=商品券で地下の弁当買ったのが最後でした。これはまぁたまたま自分の主義主張が百貨店とはマッチングしなかっただけであり、マッチングすれば当然行ったはずです。(自分の地元埼玉の某市では、既に1973年に全ての映画館が廃業となり、最後に観に行った映画=天地真理 虹を渡って 実に客がたったの5人しかいなかった!!)
しかし百貨店の衰退など考えられなかった時代に既に映画はこのていたらくだった、、、つまり「この時点でも既に百貨店の行く末は見えていた」 としたら、、、やはり現時点に甘えて企業努力や顧客サービスを怠り、我が世の春を自慰行為していたとも言えませんでしょうか? 何せ話に聞けば弁当総菜等も値引き販売しない?とか、制約もあろうが価格もかなり高めとか、、つまり「成城石井とか、麻布ナショナルストア(あの有名な東北新社系列) の様に「ある程度以上の富裕層中心の頭の高い商い」でやっていけるだけの体力も気力も知力も無かったのが百貨店ではなかったのか?と。
例えば?自分等の仕事は100%大手の法人ユーザーで、個人対応一切無し これで何とかやっていけるならばそれで良いし駄目なら廃業しか無い、、つまり現代は「総花的運営商売は相当に難しく、専門店やマニアックショップ、ネット通販等に打ち勝つためには、百貨店の思考では到底無理」と言えます。
*「お師匠様の言われる旅館等も基本は同じだが、旅館などはハードを売るよりソフトを売る」
此処が明確に異なり、同じ企業努力でも方法が違いますね。旅館のソフトとは?=食事風呂雰囲気を含めた時間を売る仕事なので、此処が主にハードを売る百貨店とは大きく異なり「難しくもあり遣り甲斐もあり、更に方法方策も異なり」ます。
日本人の悪い?変なクセ?は、日頃行きもしないくせに閉店廃業となると「残念、何故残せないのか?」等と腹にも無い戯言をほざく、、、だったらぶっ潰れる前にもっと行ってやったら如何か?と。
こういった厭らしい所が日本人にはありまして、一番自分が嫌いな処でもあります。今回もお師匠様には勉強させて頂きました。 敬具
コメントを見て、あっそうだ映画館もと思いました。もっともシネコンなどで映画館も変化している中で、やはり百貨店は、その役割を終えたというべきでしょうね。
小生は、百貨店にはそれなりに行きますが、やはり買うことはほとんどなく、言われてみればかも。
もう一点、終わると知ってから、ブツクサ言う人のなんと多いことか、これも日本人あるあるでしょうかね。