心と身体の寒さに「さつき」

暦の上ではようやく立春であと少しというタイミング、まだまだ春を実感するには時間がかかりそうだが、立春の前というのは一年でももっとも寒い時期である。

 

　そんなある日のこと、ほっこりしたくなり、出掛けたのは「さつき」だ。別に遠ざかっていたわけではないが、タイミングが合わず超久しぶりの訪問となった。

　ご主人も顔を見て、「おっ、ご無沙汰だったね」と。無沙汰のお詫びかたがた、メニューに目をやる。食べすぎなのは承知だが、こちらにくると、なぜかセットメニューを頼みたくなってしまう。

 

　で、お願いしたのはラーメンと半カツカレーのセットだ。あ、本人の名誉(厳密には言い訳だが・・・)のために付け加えておくと、半カツカレーのライスはさらに半分にしてもらったが・・・(苦笑)

　そう、こちらのライスの盛りは奥様の愛情盛りで半分でも多いくらいなのだ。

 

　ほどなくして出てきたのが、まずカツカレー。半分の半分にしてもらったが、それでも少なくないぞ(汗)

　カレーは辛さ控えめなもので、どこか家のカレーという佇まい。それもいかにも「さつき」らしい。

 

　そしてメイン? のラーメンが出てきた。トップ写真のこれだ。前にも紹介した通り、こちらのラーメンは「中華そば」と書くべきようなもの。

　鶏ガラの澄んだオーソドックスなスープに、メンマ・チャーシューとともにナルトが乗っている。平成も終わらんとするこの時期に昭和の味だ。

 

　まずはスープをすする。ズズッ・・・うーん、身体に温かさが染み込んでいく。毎日食べても飽きない、身体に良さそうな味だ。

　このスープとともに麺をすすり、カレーを食べる。ご主人とたあいのない話をしながら食べ進める。ちょっと疲労のたまった心に癒しの空気が流れる。

 

　温かいスープとカレー、それにこの空気・・・なんとも癒されるぞ。

　本来はもっと来たいお店だが、失礼ながら疲れたときにばかり来ていることに気が付いた。心と身体がそれを欲しているのかも知れない。

 

　完璧に食べすぎでお腹もマックスという状態で、お店を後にした。もちろんご主人に、もう少しちょくちょく寄らせていただくことを約し、帰路についたことは言うまでもない。

　いつ行っても、ほっこりするお店・・・それが小生にとっての「さつき」である。