5月18日からの一週間、朝ドラ「エール」の表題は「紺碧の空」だった。早稲田の応援歌の「紺碧の空」誕生秘話的な展開であったが、すでに取り上げたようにあさイチの近江アナが早稲田のチアだったことを暴露したりして盛り上がりを見せていた。
慶應義塾に学んだ人間としては、在学中の慶早戦の思い出だけでも、ここに語りつくせないほどあるが、それはさておき、このドラマはなかなか笑ってしまうものだった。
まず早稲田の応援団長はバリバリの九州弁で、洗練されたというイメージとはほど遠く、対する慶應義塾の応援団長は、海外留学の経験もあるなんともスマートなというより、イヤミな奴。
もうここまでステレオタイプに書かれると、笑ってしまうばかりであるが、実際高校までの小生のイメージもこんな感じで、慶應義塾はお坊ちゃんの行くところでお金さえあれば、だれでも入れるのに対し、早稲田は根性と努力でたたき上げて・・・と。
冷静に考えればそんなわけないのだが、故郷では慶應義塾<早稲田だった。
だから、早稲田全敗、慶應義塾全勝で入学が決まったとき(もちろん国立も落ちて・・・だが)、正直落ち武者のような気分だった。
思えば、多くの受験生が早慶と国立を併願していたわけで、受験の時点では早稲田っぽいとか慶應っぽいなんて色に染まっているわけはない。
そんな小生だが、春の慶早戦に行ったとき、なんとなく初めて自分も慶應の人間になった、そしてそれはとても素晴らしいことなんだと思ったことを覚えている。
ドラマでも、主人公が早慶戦に出かけ、「初めて行ったが、あんなに素晴らしいものとは」とセリフにあったが、まさしく「そうそう」とうなづいてしまった。
ただ、笑って流すところだが、あまりに慶應義塾が悪で早稲田が正義の味方みたいな書かれ方に見えてしまい、いささかなあ・・・と。
冒頭書いたあさイチでも、金曜日には早稲田出身の近江アナと金曜日のゲスト関美和さんが慶應出身ということで、こんなことがあったという。いやはや・・・近江さん、ここまでやるとは・・・
慶應義塾の塾歌はそれほど有名ではないが、応援歌「若き血」はあまりに有名で、誕生後90年以上になる。もちろん当時はプロ野球もなく、野球の頂点といえば慶早戦だった。
したがって「紺碧の空」も90年になるわけだが、ともに今でも慶早戦などではうたわれている。動画もぜひ・・・
ちなみに、このドラマの中の早稲田の応援団長のモデルは、高山三夫氏という方とのことで、なんと彼はタモリの媒酌人でもあったという。
同じ九州出身のご縁もあった由だが、意外なところに意外なつながりがあるものだ。
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