こんな奴を許すな！

東京都が、東日本大震災のがれきの受け入れを表明したのに続き、全国各地で受け入れを表明しているところが出てきている。個人的には当然のことだと思うし、きれいごとを言うよりも具体的な行動に出ている自治体に拍手を送りたい。

　と思ったら、こんなとんでもないニュースが出ていた。

　がれき受け入れたら殺す…金沢市長に脅迫文(読売新聞) - goo ニュース

　要は、「がれきを受け入れたら市長を殺す」という脅迫文が届いたというもの。なんともひどい話である。
　以前から何度も書いているように、東日本大震災の復興が遅れている要因のひとつに、このがれき処理の問題があるわけで、それの受け入れ反対というなら、どうしろというのか。「頑張ってほしいけど、自分のとこには持ってくるな」あげく、殺すとまでくるに至っては、もはや狂気の沙汰である。

　金沢の市長の言う「私個人としては、受け入れるべきだと思っている」「オールジャパンで取り組むべきだ」という意見は、まことにバランスのとれたものと思うが・・・
　きっと、殺すとまで言われる人にとっては、「市民に死ねというのか」というように聞こえるのだろうか。あくまで極端な意見であることは承知の上であるが、こうした人たちにとっては、「震災の被害者は、加害者なのだ」という感覚になっているのではと感じる。

　炎上覚悟で言うならぱ、そんなに嫌ならがれき受け入れ拒否の町に移り住めばよい。外国に移住すればよい。脅迫状を出した人は、脅せばがれき受け入れをやめると思ったのか。はたまた本気で、殺すつもりなのか・・・
　殺して何をしたいのか。いたずら気分なら、なお罪が重い。記事にあるように警察も動いているし、このニュースは全国で多くの人の目にさらされている。

　少なくとも、東電を責めるとかいうのなら、譲って理解もできよう。だが、あまりに自分勝手な理屈で金沢市長を責める・・・こんな野蛮人がこっそり潜んでいるかと思うとゾッとするし、怒りもこみあげてくる。
　それにしても、情けない国になってしまったものだ・・・やはりこの国は、一度なくなった方がいいのかもしれない・・・