1月20日は二十四節季の一つ「大寒(だいかん)」です
明日1月20日は二十四節季の一つ「大寒」です。「大寒」は旧暦の十二月、丑の月の中気で、新暦1月20日頃になります。天文学的には、太陽が黄経300度の点を通過する時を言い、冬の季節最後の二十四節季です。
寒さの絶頂期で、一年の内で最も寒い季節で、(なぜこんな寒くて色々支障が出やすい時に大学のセンター試験をするのですかね)寒の入り(小寒)から数えて16日目当たり、色々な寒稽古が行われる時期でもあります。しかし、沢は凍り付いていても、蕗の花が咲き始め、鶏が卵をかえし始める頃だと言われ、春はもうすぐそこまで来ています。
別の話ですが、1月17日は「冬の土用の入り」です、2月4日の「立春」までの18日間が「土用」です。近頃では「夏の土用」しか話題になりませんが、季節の変わり目の、立春・立夏・立秋・立冬の前18日間が「土用」です。立秋の前の18日間が「夏の土用」です。
「土用」は「陰陽五行説」に基づいています、いわゆる「木・火・土・金・水」です、五行説では世の中の全ての事象は「五行」に含まれ、全てが「五行」に配当されるとされています。ここでは、色だけにしますが、・青(緑)色が木気 ・赤色が火気 ・黄色が土気 ・白色が金気(*1) ・黒(紫)色が水気 と言う配当になります、季節に配当すると、春が木気 ・夏が火気 ・秋が金気 ・冬が水気 これに色を合わせると、青春・朱夏・白秋・玄冬となります、では「土気」はどこにいったのか、それは、四季の終わり、春夏秋冬の90日から最後の18日が「土用」に割譲されている形になっています。
季節は陰の冬から陽気発動の春へ、春から盛陽の夏へ、夏から陰の萌す秋へ、秋から万物が枯死する極陰の冬へ循環します、冬は唐突に春になるのではなく、春もまた直ちに夏に移るのでは有りません、そこで、各季節の間にいずれにも属さない中間の季(とき)があり、それが各季節の季(すえ)におかれた18日間の「土用」です。「土用」の責務は季節の循環
の促進にあります。「土気」の作用の特色は万物を土に還(かえ)す死滅作用と同時に万物を育みそだてる育成作用、その両義性にあります。
「土用(土気)」の効用は強力な転換作用にあり、死すべき季節を殺し、生まれるべき季節を育む、それによって一年は順当に推移しているのです。
そこで、「五行説」を信じるなら、「黄色(土気)」は気を付けて使わないといけません。元気で調子の良い時は延びるのでしょうが、弱っている時には、叩かれるかもしれません。(アニメ「もののけ姫」の「シシガミ」の様な存在だと思えば近いかもしれません)
もちろん、「水気」の人は、五行説の「相剋」に当たりますので、避けたほうが良いとおもいます。ついでに五行を方角に配当すると、木気が東 ・火気が南 ・金気が西 ・水気が北で、土気は中央です。
(*1)金気の「金」は黄金の「金」では有りませんし、ましてや金銭ではありません。私は、その色と木を切ると言う事から「鉄」だと思っています