KY邸の建設 - 14
巨大地震に対する備えの為に、「制振オイルダンパー」(製品名コラボパワー)を設置した。
壁量(耐震壁)は、建築基準法の必要壁量の、2階の桁行方向が「1.3倍強」その他、2階の梁間方向、1階の桁行・梁間方向とも「1.5倍」程度の壁量を確保しているので、耐震的には大丈夫だと思う。
しかし、万一大地震に繰り返し襲われ時に、筋違への過大な負担を軽減し、座屈により筋違が折れるのを避けるために、「制振オイルダンパー」を取り付けてみた。(筋違が折れるとその部分の耐力はゼロになる)制振ダンパーが筋違に加わる力を弱めてくれるだろう事を信じて、でもこの制振ダンパーがその力と効果を発揮する機会が無い事を願いなら。
写真は、「制振オイルダンパー」と現場に取り付けた様子。
グラフは、メーカーから来た、時刻歴応答解析による比較図、
これによると最大震度6強の地震の時に、桁行方向の揺れが5.5㎝から1.8㎝に・梁間方向の揺れが2.5㎝から1.5㎝に軽減される様だ、これが本当なら、筋違にかかる力がかなり小さくだろう。
蛇足
2階床は根太(45X75)を梁天端と同面にして構造用合板張にし、床の剛性の足しにした。(火打梁だけでも構造的には充分なほど入れたと思うのだが)(合板は耐用年数に信頼が持てないので、構造用には、使用したくない)
床板は極一部を除いて、すべて27㎜厚の杉の無垢材なので、床板の耐力的には合板は必要ないのだが、施工時の足場と安全の為に大工さんの要望で、1・2階とも床材の下地を兼ねて合板を使用した。(構造用合板でも構造用ではない、足場だ?)