現代の町屋を提案する(有)インターハウス捷 伊藤捷治 住まいに係る話や・その時々の思いを綴っていきます

住まいに係る、色々な思いや、その時々に思った事を、取り留めもなく、綴ってみたい

明日は旧暦九月一日

2016年09月30日 20時37分55秒 | 日記

 

        10月1日は旧暦九月一日です

  明日10月1日は旧暦の九月一日 和風月名は「長月」です。

月名の由来は、古来から「夜長月(よながつき)」の略と言う説が有力です。

秋の夜長の頃と言う意味です、また「長月とは、夜始めて長きをおぼゆるなり、

実に長きは冬なれども、夏の短きに対して、長きねを知るゆえなり」と言う説明をしている書物もあります。

また、そのほかに、稲にまつわる異説も多いようで、「稲刈月(いねかりづき)」が略されて、変化したもの、また、「稲熟月(いなあがりづき)」が約され「ナガツキ」なったと言う説も有る様ですが、「和風月名」をなんでもかんでも「稲」に結び付けるのは、無理があるのではないかとも言われます。

 晩秋は九月の異名でもありますが、季節としての「晩秋」は、寒露(かんろ)から立冬(りっとう)の前日までをいいます。

今月、旧暦九月の十三日(新暦10月13日)の月を「栗名月」と言い、この月を見ることを、「後の月見」といいます。


22日は秋分の日

2016年09月21日 21時25分43秒 | 日記

      9月22日は秋分の日です

明日9月22日は二十四節気の一つ秋分です、旧暦八月、酉(とり)の月の正節で、新暦の9月22日頃です、天文学的には、太陽が黄経180度の秋分点を通過する時を言います、秋分点とは黄道と赤道が交わる点の内、太陽が赤道の北から南へ横切る点を言います。

太陽は真東から昇り、真西に沈みます、春分と同じで、昼と夜の長さがほぼ等しく、ただ、秋分の日と春分の日の気温を比べてみると、平均気温は秋分の日の方が10度以上も高くなっています、夏の暑さがまだ残っているからです。

この日は、秋の彼岸(9月19日~25日)の中日で先祖を敬い、亡くなった人の御霊を偲ぶ日です。本来、彼岸とは七日間にわたって行われる法会(彼岸会)のことで、平安時代に始まったと言われ、日本独自の風習に仏教行事が結びついたものと言われます。

また、この日は、太陽が真西に沈むので、仏教の西方浄土説と関係が有ると言われたり、昼と夜の長さが同じになる日なので、仏教で尊ぶ中道の精神に合うからだとか言われたりします。

彼岸の頃になると、暑さ、寒さもようやく峠を越えて、「暑さ、寒さも彼岸まで」言われる言葉どおり、随分しのぎやすくなります。

なお、「彼岸」と言う名称は、仏典の「波羅蜜多(はらみつた)」と言う梵語を漢訳した「到彼岸」と言う語に由来するそうです。

 

草叢で集く(すだく)虫の音(ね)に秋の深まりを感じ、聞き入る日々ですが、玄関ドアから、かすかに聞こえる虫の音が、寝室の片引き戸の下のスリット(24時間換気用)を通して入って来る、その虫の音が気になって眠れないと言う方が居られます、音に限らず、光(明るさ)、気温(暑さ寒さ)、匂い(自分には良い香りで癒しになっても、その匂いを地獄と感じる誰かが居ます)等、五感に係る事でも、気になるか、気にならないか、耐えられるか、耐えられないか、人それぞれ皆、感じ方は違います。


中秋の名月

2016年09月14日 20時33分56秒 | 暮らし 建築に関わる事

 

    9月15日は中秋の名月(芋名月)

  

 あす、9月15日は旧暦の八月十五日、満月・十五夜・望月(もちづき)です。

旧暦では七月・八月・九月が秋です、八月は真ん中の月で中秋、だから八月十五日は中秋の名月(芋名月)です。晴れると良いですね!(九州北部では、今年はちょとむりかも)でも今年の月齢の満月は旧暦八月十七日です、新暦9月17日になります。

 十五夜には、月にまつわる物を供えて、色々な事を月に祈ります、また、地方によっては綱引きをして豊作を占う等、さまざまな行事が有る様です。

 日本では昔から月と共に生活をしていたので、月を見ると、大方の日付が解り、日付から、大方の、月の形・月の出の時間・月の位置が解りました、月に関する限り旧暦は便利です。(季節もですが)

 日本人は満月に特別な感情が有った様で、かの「西行」さんも「願はくば、花の下にて我れ死なん、時は如月望月のころ」と詠んでいます、如月は旧暦二月、望月は十五日、新暦では3月中旬です、(因みに今年、3月23日でした)西行さんの頃には今より桜の開花時期が早かったのでしょう、と言う事は、今と同じ位、または、それ以上暖かかったのかもしれません、そのためか、桃山時代までの内法高は六尺(1820㎜)だった様です、因みに江戸時代は「寒冷化」の影響か、 五尺七寸(1.73m)か五尺八寸(1.76m)で一番低い時は五尺七寸まで下がったようです、桃山時代以前の日本は暖かかったんですね。[イギリスの学者さんがCO2が温暖化の原因説をでっち上げる為に1000年前の温暖期のデーターをどう消すか、メールでやりとりしていたのを、ハッカーにすっぱ抜かれて、データーの改竄とCO2原因説を捏造したと公表したのに、メディアは一度新聞の隅に小さな記事を掲載しただけで、その後この件についての記事を見る事はありません。(もうCO2削減がビジネスになっているからか?)]

 月見に関しては満月だけでなく、その前後で、十三夜、十六夜、その他、月の出を待つ楽しみ(遊び)が有った様です、満月は日没と同時刻が月の出です、その後、月の出は毎日50分ずつ遅くなります、それで、「立待」「居待」「寝待」等、月の出を待つのにも名前が有り、当時の人々(特に女性)は月の出を「月待」として楽しんだようで、浮世絵に「二十六夜待ちの図」として、女の子が三人で遊んで居る絵があります、二十六夜と言えば月の出は早朝です、女の子同士で夜通し遊ぶ事が、それはほど珍しい事では無かったようです、昔は今より、もっと、もっと、おおらかだったようですね。


二十四節季「白露」

2016年09月06日 20時39分04秒 | 日記

 

    9月7日は二十四節気の一つ「白露(はくろ)」です

 

  明日9月7日は二十四節気の一つ「白露」で、「白露」は旧暦七月、申(さる)の月の節気で、新暦の9月7日か8日頃です、天文学的には、太陽が黄経165度の点を通過する時をいいます。あと十五日すると、「秋分の日」です。

  白露は「しらつゆ」の意味で、この頃になると、秋気が本格的に加わり、草の葉に宿る“しらつゆ”に、秋の趣を感じる頃です。晴れていれば、露天の駐車場に止めている、車には朝びっしり朝露(しらつゆ)が付いています。

  秋の草の葉に宿る露を、なぜ「“白”露」と言うのか? 陰陽五行説では、秋は「木・火・土・金・水」の「金」に当たり色は「白」、だから、秋は「白秋」秋の草の葉に宿る露は“しらつゆ”「白露」です。

色々な行事・物・事・言葉に五行説との係わりが深いものが、多くあります。因みに、「木が春」「火が夏」「金が秋」「水が冬」色については「木が青(緑)」「火が赤」「土が黄」「金が白」「水が黒」(色の三原色に無彩色の白と黒を加えた五色です)。

季節の色は、青春・朱夏・白秋・玄冬(朱は赤、玄は黒の意味)残りの黄色は、各季節の終わりに割り振られている18日間の「土用(土)」の色になりますが、「土用」に色名を付けて呼ぶことはないようです。