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お前が泣いていると、思い出すことがあるよ

2016年08月31日 22時09分16秒 | 子育て

うちの息子も1歳5ヶ月。
成長とは早いものです。もう普通に立って歩いています。
一回り年上の仲間に「赤ちゃんの時間ってあっという間だよ」って言われてて。
んなことないだろって思ってたんだけど、本当だね。そして豊かな時間。
毎日が幸せなんだよね。

お前が泣いているときに、思い出すことがあるよ。
俺にとっちゃどうでもいいようなことで泣くとき、
そんなにないけれど、お前のわがままが通らなくて泣いているときに、思うことがある。


それは我が母のことだ。

熊本から一人松阪にやってきた母は、知り合いがいない中で俺をどう育てていたのだろう。
なかなか俺が寝付かない夜や飯を食わないとき、熱を出した夜。
近くに一番頼れる両親はおらず、時代的にも子育てを男性と協力することを許されなかっただろう。

今のようにショッピングセンターにオムツ交換スペースがあるわけでなく、便利な紙おむつもない。
生活的には児童手当や子育てに関する補助は今ほど整っておらず、
もしかしたら、一昔前のお母さんたちは、今のお母さんたちを、うらやましく思っているのかもしれない。

俺は、お前と同じように、無意味と思われるようなことで泣いて。
こっちの機嫌や気持ちも気にせずに、きっと泣いていたんだろうな。

俺は、うちの母親には正直、妻に優しく接することができないと思っていた。
自分がされていない恩恵を、人に返すということは途方もない気持ちの余裕も必要だ。

いくら、孫はかわいいといっても、どういう気持ちで妻と接するのだろう。
俺の子どもの面倒を見たり、かわいがってくれるのだろうか。
心配というと大きすぎるけど、そういう気持ちがよぎっていたことは確かだった。

俺の無意味なモヤモヤをよそに、うちのおかんは妻に優しく、息子に丁寧に接している。
さも嬉しそうに、接している。ちょっと驚きだったのだ。

そんな話を妻にすると、こういった。

「前に、お母さんが言ってたよ。
 私がしてほしかったことを、してあげたいって」

そうか、そう思えるのか。
熊本から一人松阪にやってきたおかんは、
高校を卒業してこの方、多くのものを自分で用意するように俺や妹に促した。
例えば車の免許、バイク、車、大学の電車の定期に教科書代。
僕は全部自分で支払ってきた。
当たり前なのだが、今では普通だが。
当時は、それらを親に出してもらっている人が多かった。
おかんは言った。

「お父さんは出してあげるって言うだろうけれど、
 自分でほしいものは自分でお金を貯めて買いなさい」

そう、教えられた考えに、おかん自身の実践も含めて僕は納得していたし、
それを妻にも当てはめるんだろうと、勝手に思っていた。そうではなかったんだな。


おかんが、俺の息子に笑っている。
きっと、俺を育てるときに、自分がそうしてほしかったことだったんだろう。

自分に問う。

お前にできるのか、と。

自分の若い頃よりも、より豊かな時代へ、子どもたちを導けるのかと。


社会は少しずつ良くなっている。良くしていかなくてはならない。
俺もおかんを見習って、少しでも良い社会を目指そう。

それはきっといつか、息子や妻を守る盾になってくれるはずだ。

俺は俺のやるべきことを必ず全うする。

今よりも豊かな時代を、次世代に必ず引き継ぐんだ。


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