PCBの作成を行っています。
以前はライセンスを持っているeagle6.4を使用していました。egale6.4は慣れれば使いやすかったのですが、なぜか原点が完全な0になりませんでした。
CNCで切削による基板作成を行う場合は、FlatCAMにてCNCデータを作成し、切削を行います。両面基板をCNC切削により作成する場合は、原点が重要となります。そのため、eagle6.4からKiCad5.1.9にCADを変更し、切削による基板を作成していました。
KiCadがバージョン7になったという事で、今年の春ごろに使用してみたのですが、フリーズはするし、ライブラリー操作でおかしくなったりして、結局5.1.9に戻りました。ただ、ユーザーインターフェースはかなり改善していたと感じていました。
今回KiCad7.09を使用して見ました。かなり安定していると感じました。ただし、PCBエディターを使用する場合はWindows10のIMEを以前にバージョンに切り替える必要があります(調査してくださった皆様に感謝です)。
IMEを以前のバージョンに切り替える方法は、かなり深い操作が必要で、
スタートボタン--> 設定 --> 時刻と言語 --> 言語 --> 日本語 --> オプション
--> Microsoft IME --> オプション --> 全般 --> 以前のバージョンのMicrosoft IMEを使用するスイッチをオン でIMEは以前のバージョンになり、PCBエディターは安定します。
以下は、KiCad7.09でちょっと変だなと思った点。
塗りつぶし方法(GND等):
塗りつぶしゾーンの追加ボタン --> 基板上で塗りつぶすゾーンの角の位置でクリック --> 導体ゾーンのプロパティ画面が出て、レイヤー/ネットの選択、孤立した導体部分を削除を常時に設定し、OKボタン --> 基板の画面にもどるのでゾーンを確定させる。塗りつぶし追加ボタンのクリックの前にレイヤーがF.Cu又はB.Cuになっている事の確認が必要です。
以上で、塗りつぶしが出来ましたが、以下のように表示がおかしいです。
ゾーンの塗りつぶし領域の表示ボタンをクリックしてもゾーンの境界線のみの表示になることがありました。どのような条件で、塗りつぶし領域の表示ボタンをクリックしてもゾーンの境界線のみの表示になるのかは分かりませんが、KiCadを終了したり、立ち上げたりしているとなんだか正常に戻っているような感じがします。操作をしていると言語が英語になってしまう事もありますが、同様にKiCadを立ち上げ直すと日本語に戻ったりします。
配線の線幅選択:
画面上の配線:0.500mm(例)になっているのにも関わらず配線幅が異なる場合があります。これは、例えば0.300mm幅でビアに配線した後、配線:0.500mmに設定し、このビアから0.500mm幅の配線を行うためビアをクリックすると配線幅が0.300mmに戻っています。最初にビアをクリックし、その後配線幅を選択すると希望の配線幅になります。配線幅の選択のため、マウスを移動させると自動的に画面上で配線が動きびっくりしてしまいます。この仕様は改善してほしいです。
ユーザーインターフェースはKiCad5.1.9と較べるとかなり良くなっているので、この辺りは我慢して付き合っていくしかないように思いました。