咲 -Saki- 感想

第128局　涼風


　今回は揺杏の初和了シーンからスタート。



「やっり！ ごちそうさんです！ 焼き鳥回避！！」

　と、喜ぶ揺杏とは対照的に、他家３人の反応はとても淡白。

　そこで揺杏も気付いたのだが、



　この和了りは愛宕姉からの差し込みによるものだった。

　愛宕姉は、部長と明華ちゃんが高い手を張っているのを察し、安手の揺杏に和了らせたらしい。
　２回戦では、よく胡桃ちゃんがはるるの躱し手に差し込んでたけど、愛宕姉も同じ事は出来るんだなぁ。
　ホント、愛宕姉は普段の言動と、隙のない打ち筋とのギャップが面白い。




　もっとも、差し込みだろうと和了りは和了り、焼き鳥回避は焼き鳥回避。
　セリフとは裏腹に、揺杏はあまり気にした様子もなく、腕をパタパタ振っていた。

　しかし、



　対局室を出た途端、揺杏は一人密かに涙を拭う。

　何だよ、揺杏可愛いじゃねーか。
　正直、今までの印象がこの１シーンだけで反転してしまった。




　場面は代わって白糸台。

　８月だというのに、照は屋上に敷いたビニールシートの上で過ごしていた。
　そんな照を呼びに来た淡は、不意にこんな質問を投げ掛ける。

「ねー テルー　長野の――…」



「宮永サキって テルの妹？」

　以前、菫さんや西田記者に訊かれた時は、自分に妹はいないと答えた照。
　そして、今回も照は否定しようとした様だが、



　淡のこのキラキラした瞳に見詰められて肯定。



「うん 妹だよ」

　お～、相手が淡だったためか、意外とあっさり認めたなぁ。
　一体どうして、照は咲と姉妹である事を隠そうとするんだろうね？
　それも、西田記者に対してはともかく、菫さんにまで。


　その鍵を解き明かすべく、西田記者は照の卒業した小学校にやって来ていた。



　そこで、西田記者は、何か過去への手掛かりを掴んだらしい。

　いよいよ明かされる、宮永姉妹の過去と確執。
　のどっちの出る副将戦は先になりそうだけど、それも気にならないくらいに楽しみ。
　西田記者の「宮永照の母校」という言い方からすると、照と咲は別の小学校だったりするのかな？


　次回掲載は、次の7月4日発売号。
　ところで、中堅戦の最終結果はどうだったんだろう？