
レビー小体型認知症という
幻視がある認知症を持つ祖父と
学校教師である孫娘が事件を解決する
安楽椅子探偵ミステリー。
以下ネタバレあり。
Amazonなどでは評価が高く、このミス大賞受賞ともあり
期待を持って読みましたが、
そうだった、私はこのミスとは相性が悪い…
全然面白くなかった…
なんか話全体に無理があるというか、受け入れがたいというか…
認知症を持つ老人が事件解決、ってのは面白いんだけど、
そのお爺ちゃんが話す物語も十分無理があって、
それで解決します~??って方が強かった。
全体的には短編集に近いのかな?
最後の方の話でようやくちょっと面白くなってきたが
それまでは読むのが苦痛だった。
●緋色の脳細胞
とりあえずの現状の紹介と、小さな問題の解決。
主人公楓の買った中古本にはさまれていた
その作者の訃報を伝える新聞記事の切り抜き。
なぜそんな所にそんなものが…
おじいちゃんの推理が始まる。
まぁ、どうでも良い話だし、とりあえずはつかみなので
おじいちゃんが出した結論にとやかく言うものでも無いけど
その答えに限定するには材料が少なすぎないか…?
他にもいっぱい可能性があると思うけど…
そういう場合もあるだろけど、まったく納得はできない結論で
最初から割とモヤモヤした。
●居酒屋の“密室”
楓に気のある同僚の岩田に誘われ
岩田の後輩と3人で食事をする事に。
後輩で劇団員である四季の話を聞き、
いつも行っている居酒屋で殺人事件が起こったと知る。
男子トイレに男の死体、直前にトイレに行った劇団員が
容疑者として捕まった。
事件解決におじいちゃんに相談する楓。
果たして事件の犯人は…?
まず、誘っておいて初対面の人間のところに
先に一人で行かす岩田の神経が信じられない。
そして初対面なのにとても失礼な四季も信じられない。
その辺から、いや…どうなのこの人ら…って感じで。
居酒屋の事件に関しても、あんな狭い店で
外から人が入ってきたら誰か気付きそうなものだけど。
なぜかみんなサッカーの試合に夢中で。
しかも結構見た目ごっつい人じゃなかった?
絶対気付く…気付かない訳がない…
お客の証言も、トイレ使ってなくても
女将がトイレ整理してたっぽいよって言わない?
結構持って行き方が強引な気が…
今回も全くすっきりする事もなく、
んなあほな…と思わずにはいられなかった…
●プールの“人間消失”
小学校のプールの授業中に担任のマドンナ先生が消えた。
それはなぜか…?
いや、夜逃げするにしても別に授業中じゃなくて良くない?
子供達トラウマじゃない?下手したら自分達のせいで
大好きな先生が消えちゃったとか思わない??
話の持って行き方がとにかく強引な気がする…
●33人いる!
楓のクラスには32人の生徒がいる。
しかし授業で33人目が現れた。果たしてこの正体は…?
まず、怖い話をして、不登校だった生徒を最後に呼び込むって
出にくくない?下手したら幽霊とかあだ名付きそう…
推理の方法もこういう言い方をしたからそうに違いない!
という流れなので、いや、たまたまそう表現する事もあるんじゃない…?
と、ふ~ん…という感情でしか読めなかった。
なんか全部納得できないんだよなぁ…
●まぼろしの女
楓の同僚の岩田が殺人未遂の容疑者として警察に捕まってしまい
楓と四季で岩田の無実を暴こうとする話。
この話から少し面白くなってきたが、
まず会話だけで、麻薬取引現場って分かるの無理がある。
目撃者の女が離婚調停中でアル中ってのも無理がある。
判断材料が少なすぎるのに、全て分かってしまうのが
どうにもご都合主義に思えてしまう。
そして唐突に語られる楓の両親の話。
いつも絶対に楓の母親と楓が会う事がないので
お母さんはおじいちゃんの見ている幻視?と思っていたが
更にストーカーに刺されて死んだとか、展開が安直すぎてなんだかなぁ…
●ストーカーの謎
そして楓にもストーカーからの魔の手が迫る…
襲われた楓はおじいちゃんの家に担ぎ込まれ、
意識朦朧とする中、おじいちゃんと言語聴覚士との会話に
耳を澄ませる。
おじいちゃんは楓のストーカーの話を切り出し、
その言語聴覚士に推理を語って聞かせる。
結局その言語聴覚士が犯人なのだが、
実は母親を殺したのもそいつでした…だって!
言語聴覚士になりすまして、家に勝手に出入りしていたとか
いや、ばれるやろ…?
それとも犯人は元々そういう仕事に就いていたのでしょうか?
いやぁ、無理がないか…?
楓も家で大声で助け呼ぼうとした所で
そんなもん、すぐ犯人にばれるがな…
結局の所、全てが相手の言葉の表現の仕方を取り上げて
解決に導いているので、無理が出てくる、ご都合主義に感じる、
なんかしっくりこない、すっきりしない、の連続だった気がする。
安楽椅子探偵物ってこう言う物なの?
全てをおじいちゃんに解決させるのではなく、
事件解決のヒントを与えて、後は楓達が足で調べて
その裏付けをしていく方が信憑性が増したのかもしれない。
最後、楓が岩田か四季、どちらを好きになったのかは分からずじまいだったが
どっちも選べない!とかだったら笑うw
自分は岩田かなぁ…と思っている。
続編はもういいかな…
星は2.8。
幻視がある認知症を持つ祖父と
学校教師である孫娘が事件を解決する
安楽椅子探偵ミステリー。
以下ネタバレあり。
Amazonなどでは評価が高く、このミス大賞受賞ともあり
期待を持って読みましたが、
そうだった、私はこのミスとは相性が悪い…
全然面白くなかった…
なんか話全体に無理があるというか、受け入れがたいというか…
認知症を持つ老人が事件解決、ってのは面白いんだけど、
そのお爺ちゃんが話す物語も十分無理があって、
それで解決します~??って方が強かった。
全体的には短編集に近いのかな?
最後の方の話でようやくちょっと面白くなってきたが
それまでは読むのが苦痛だった。
●緋色の脳細胞
とりあえずの現状の紹介と、小さな問題の解決。
主人公楓の買った中古本にはさまれていた
その作者の訃報を伝える新聞記事の切り抜き。
なぜそんな所にそんなものが…
おじいちゃんの推理が始まる。
まぁ、どうでも良い話だし、とりあえずはつかみなので
おじいちゃんが出した結論にとやかく言うものでも無いけど
その答えに限定するには材料が少なすぎないか…?
他にもいっぱい可能性があると思うけど…
そういう場合もあるだろけど、まったく納得はできない結論で
最初から割とモヤモヤした。
●居酒屋の“密室”
楓に気のある同僚の岩田に誘われ
岩田の後輩と3人で食事をする事に。
後輩で劇団員である四季の話を聞き、
いつも行っている居酒屋で殺人事件が起こったと知る。
男子トイレに男の死体、直前にトイレに行った劇団員が
容疑者として捕まった。
事件解決におじいちゃんに相談する楓。
果たして事件の犯人は…?
まず、誘っておいて初対面の人間のところに
先に一人で行かす岩田の神経が信じられない。
そして初対面なのにとても失礼な四季も信じられない。
その辺から、いや…どうなのこの人ら…って感じで。
居酒屋の事件に関しても、あんな狭い店で
外から人が入ってきたら誰か気付きそうなものだけど。
なぜかみんなサッカーの試合に夢中で。
しかも結構見た目ごっつい人じゃなかった?
絶対気付く…気付かない訳がない…
お客の証言も、トイレ使ってなくても
女将がトイレ整理してたっぽいよって言わない?
結構持って行き方が強引な気が…
今回も全くすっきりする事もなく、
んなあほな…と思わずにはいられなかった…
●プールの“人間消失”
小学校のプールの授業中に担任のマドンナ先生が消えた。
それはなぜか…?
いや、夜逃げするにしても別に授業中じゃなくて良くない?
子供達トラウマじゃない?下手したら自分達のせいで
大好きな先生が消えちゃったとか思わない??
話の持って行き方がとにかく強引な気がする…
●33人いる!
楓のクラスには32人の生徒がいる。
しかし授業で33人目が現れた。果たしてこの正体は…?
まず、怖い話をして、不登校だった生徒を最後に呼び込むって
出にくくない?下手したら幽霊とかあだ名付きそう…
推理の方法もこういう言い方をしたからそうに違いない!
という流れなので、いや、たまたまそう表現する事もあるんじゃない…?
と、ふ~ん…という感情でしか読めなかった。
なんか全部納得できないんだよなぁ…
●まぼろしの女
楓の同僚の岩田が殺人未遂の容疑者として警察に捕まってしまい
楓と四季で岩田の無実を暴こうとする話。
この話から少し面白くなってきたが、
まず会話だけで、麻薬取引現場って分かるの無理がある。
目撃者の女が離婚調停中でアル中ってのも無理がある。
判断材料が少なすぎるのに、全て分かってしまうのが
どうにもご都合主義に思えてしまう。
そして唐突に語られる楓の両親の話。
いつも絶対に楓の母親と楓が会う事がないので
お母さんはおじいちゃんの見ている幻視?と思っていたが
更にストーカーに刺されて死んだとか、展開が安直すぎてなんだかなぁ…
●ストーカーの謎
そして楓にもストーカーからの魔の手が迫る…
襲われた楓はおじいちゃんの家に担ぎ込まれ、
意識朦朧とする中、おじいちゃんと言語聴覚士との会話に
耳を澄ませる。
おじいちゃんは楓のストーカーの話を切り出し、
その言語聴覚士に推理を語って聞かせる。
結局その言語聴覚士が犯人なのだが、
実は母親を殺したのもそいつでした…だって!
言語聴覚士になりすまして、家に勝手に出入りしていたとか
いや、ばれるやろ…?
それとも犯人は元々そういう仕事に就いていたのでしょうか?
いやぁ、無理がないか…?
楓も家で大声で助け呼ぼうとした所で
そんなもん、すぐ犯人にばれるがな…
結局の所、全てが相手の言葉の表現の仕方を取り上げて
解決に導いているので、無理が出てくる、ご都合主義に感じる、
なんかしっくりこない、すっきりしない、の連続だった気がする。
安楽椅子探偵物ってこう言う物なの?
全てをおじいちゃんに解決させるのではなく、
事件解決のヒントを与えて、後は楓達が足で調べて
その裏付けをしていく方が信憑性が増したのかもしれない。
最後、楓が岩田か四季、どちらを好きになったのかは分からずじまいだったが
どっちも選べない!とかだったら笑うw
自分は岩田かなぁ…と思っている。
続編はもういいかな…
星は2.8。