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戦時下の日本 渡辺濱子・松平晃の陸軍病院慰問 カテゴリー: 戦時下の日本  No. 77

2016-02-11 10:34:57 | 戦時下の日本

 この新シリーズは戦時下(満州事変勃発から大東亜戦争の終焉までの間)の日本国内の状況をお示しするものです。写真の右が渡辺濱子で左が松平晃で当時の歌謡界の大スターでございます。写真の裏面に場所は名古屋陸軍病院東練兵場分院娯楽室、JOCKで全国放送と書いてあります。

 

 ここが陸軍病院であるということは二人の後ろに数人の笑顔の白衣(入院患者制服)の傷痍軍人が制帽を被ってそばにいることで明らかです。残念ながら日付が分かりません。お二人の活躍した時期から間違いなく戦時中であろうと考えます。

 

 渡辺濱子は「支那の夜」という歌を歌い大ヒットいたしました。その曲をもとに作られたのが満洲映画協会(満映)の李香蘭と東宝の長谷川一夫が主演した映画「支那の夜」です。

 

日本の国策映画には違いありませんが、中国人大衆にも訴えることが多々あったようで、上海で1943年にリバイバル上映されたときには大人気で、多数の中国人観客が「主題歌を和して歌う」という現象があったとのことです。

 

機会がありましたら、長谷川一夫の慰問の写真もお示しできると思います。

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