後楽園日記『クリスマス茶会』＆（クリスマスコンサート）

 定例の後楽園お庭茶会に行ってきました。今回は『クリスマス茶会』です。

 緑の芝生が美しい後楽園、12月に入ってその芝生も茶色に冬化粧、いつもは行楽客で賑う園内も人影はまばらな景色もまた一興でしょう。

　

　この日のクリスマス茶会は園内最大の建物「鶴鳴館」にて大寄せのお茶会です。

　クリスマスムードを漂わせて表玄関にて学生さんが二人で受付です。

　ここで、記名して「お茶席券」を頂きました。こんなところにも、クリスマス靴下と,

となかいさんを模った、いかにも女学生らしい雰囲気が・・・

　さて、中に入ると、今日はこの茶会を主催している地元Ｓ大学学生さん演奏の弦楽アンサンブルによるクリスマスコンサートが・・・クリスマスムードがいっぱいですね。

　どうも、この方面に弱いボクには“雪の降る町を♪”くらいしか解らなかったけど、久しぶりに耳にするバイオリンの音色が心地よく耳に入ってきます。

お部屋の片隅にはやっぱりこれがなくては・・・ツリーが飾られていました。

　茶席に着くと、いよいよ「クリスマス茶会」の始まりです。今日の茶会は茶道部１年生メンバーでの実施とのこと。お点前さんも半東さんも、いつもよりチョッピリ緊張した面持ちで始まりました。赤い三角帽子のお点前姿など、めったに見ることの出来ない茶会風景に、こちらまで少々緊張気味。。。

　一方、本日の床の間は・・・紅いクリスマスローソクとガラス製の可愛いクリスマスツリーの模型。そして香合は、楽入作の「クリスマスブーツ」です。床の間さんもビックリかな。

（この珍しい香合、もう少しＵＰで撮ってくれば良かったな～。）

　そして、今日のお花、白いかすみ草と真っ赤な寒椿が緑のバックに浮かび、クリスマスイメージですね。

　御軸は、やっぱり、禅寺　曹源寺の原田正道御老師の筆による「雪団打」でしょうね。

　さて、会場ではお点前が始まります。見慣れぬ姿のお点前さん、緊張しつつ真心こめてのお点前風景でしたよ。

　先ずは、お菓子が登場です。本日のお菓子は石原製の「クリスマスツリー」でした。

　緑色の本体に白い粒状の飾りは「雪」でしよう。上に乗っているのはツリーの象徴「お星さま」ですね。拘ってるますね。美味しく頂きました。

　茶席の全員に「お抹茶」が配られます。驚きました、小学生の「お運びさん」です。小学校にも「茶道クラブ」があるそうですよ。可愛いお運びさんに参加者の笑顔が、、、

　どうです、この手付き、立派なものでしょう！

　今日のお茶は、小山園詰の「千木の白」だそうです。

　寒い季節、美味しい菓子の後に頂く温かいお抹茶は格別でした。

　最後に、本日のお道具の説明ですが、何度参加しても完全な理解が出来ないのが残念ですが、その一部をご紹介しましょう。

　先ず、風炉先の屏風は「烏の子」。釜は浄清作の「真形羽付」、炉縁は「真塗」、棚は淡々斎好の「千歳棚」、水指は翠嵐作の「交趾のオランダ写し」、薄器は有松啓介作の「クリスタルツリー」、茶勺は「白漆の柊とベル」、茶碗は桂山作の「雪だるま」と「雪輪のクリスマスツリー」、蓋置は桂楽作の「煙突覗きのサンタクロース」、水注はチェコの焼き物で「ブルーオニオンのティーポット」だそうでした・・・

　最後に、おまけですが、折り紙で「サンタの作り方」がありましたので興味ある方はどうぞ。

次回は、１月３日の「初春茶会」です。