「先生、もう楽にしてあげてください・・・」
何度この言葉をつぶやいたことか。
あの虚ろな眼差し、能面のような無表情な顔で見つめられると
胸がつかえて苦しくなる。
・
・
・
こんな日が2週間ほど続いた。
入院して二か月、冷蔵庫の中のアイスクリームも一向に減る
様子もなく症状は悪化の一途。
「先生、もう楽にしてあげてください・・・」
もうこの言葉しか出なかった。
・
・
・
いよいよ先生曰く
「モルヒネにしますか、それとも抗うつ剤にしましょうか」
最後のひと言が出た。
でも、そんなこと聞かれても素人の私には解らない。
毎日30分の面会時間にここひと月ほど来てくれていた娘が
「抗うつ剤にしてください」と言ってくれた。
・・・
「でも、未だ打たないですよ」主治医の先生は回復に一途の
望みをかけて治療にあたってくださっていた。
そんな日が続いたこの5月の末ころ、
早朝5時ころに娘の携帯に電話があった。
ボクは眠っていて知らなかった。
飛び起きた娘はタクシーを呼んでボクの寝室に入ってきて、
「病院言って来る! 電話あった。着いたら連絡する」
とだけ言って出かけた。
・・・・・・・続く・・・・
何度この言葉をつぶやいたことか。
あの虚ろな眼差し、能面のような無表情な顔で見つめられると
胸がつかえて苦しくなる。
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こんな日が2週間ほど続いた。
入院して二か月、冷蔵庫の中のアイスクリームも一向に減る
様子もなく症状は悪化の一途。
「先生、もう楽にしてあげてください・・・」
もうこの言葉しか出なかった。
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いよいよ先生曰く
「モルヒネにしますか、それとも抗うつ剤にしましょうか」
最後のひと言が出た。
でも、そんなこと聞かれても素人の私には解らない。
毎日30分の面会時間にここひと月ほど来てくれていた娘が
「抗うつ剤にしてください」と言ってくれた。
・・・
「でも、未だ打たないですよ」主治医の先生は回復に一途の
望みをかけて治療にあたってくださっていた。
そんな日が続いたこの5月の末ころ、
早朝5時ころに娘の携帯に電話があった。
ボクは眠っていて知らなかった。
飛び起きた娘はタクシーを呼んでボクの寝室に入ってきて、
「病院言って来る! 電話あった。着いたら連絡する」
とだけ言って出かけた。
・・・・・・・続く・・・・