青い湖と桜貝の歌 ~☆羽生結弦さん応援ブログ☆~

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むかしのひと

2012年04月07日 22時49分22秒 | 政治
明治生まれの祖母には敵わない
何でも出来る
口癖は「他人に出来るモノは(自分にも)出来ないはずはない」といつも言っていたこと
畑仕事が好きで家で食べる野菜はすべて畑でつくる
上手く作るには茶飲み友達からヒントを得て、それに自分の考えをプラスするという
大の得意は「漬物」を漬けること
祖母の漬物が食べたくて親しい友人が集まってくる
お茶を飲みながら漬物を食べ話が弾む

とにかく出来ないものはない
何かあると理容師でもないのに髪結いを頼まれる
また何かあると料理作りを頼まれ配膳の仕方も指導したという
針仕事は当たり前で自分で着る物は自分で縫った
布団の打ち直しも、やっていたのを見たことがある

ちょんまげ姿で脇差をしたお爺さまの写真が飾ってあった

母が話していたことを思い出す
朝、学校へ行くとき、いつもお爺さまの前で三つ指をついて
「行って参ります」の挨拶がとても嫌だったそうだ
忘れたふりをして挨拶をしないで家を飛び出すと大声で呼び戻されて
改めて挨拶をさせられたという 躾けはかなり厳しかったらしい

一番に思い出すのは
一日に少なくとも2回は必ず掃除をしていた
板の間の床は何かをぬった様に黒く光っていた
障子のさんに埃を見たことが無い
コタツも朝と夕に、かけ布団を一枚ずつ剥いで払っていた
とにかく朝、起きるとすぐ玄関から庭の掃除をして
夏場にはよく打ち水をしていた

忘れられない出来事がひとつある
入院していた祖母を見舞ったとき
「その髪の毛、きちんとしなさい」と言って椿油を私に差し出した
私はきちんと髪を結っていたつもりだったので
「何のこと?」と問い直したら、髪が乱れていて見苦しいと言う
どうやら櫛目の通っていない髪の毛が乱れたように見えたらしいのだ
そういえば器用に髪をまとめてピン止めでさっと止め、櫛をちょんと挿していたのを思い出す 髪が少しでも乱れると、その櫛で髪を整え、文字通り、いつも櫛目が通っていた


祖母ようなひとが日本人なんだろうな…と思う 身なりがきちんとしていて良識があって 家の掃除が行き届いてマナーがしっかりしていて

日本の歴史を騙るNHK大河ドラマ「平清盛」の汚らしさには言葉がない
祖母のような生き方は今に始まったことではない 長い歴史の中で培われてきたものなのだと思う 昔から日本人はきちんとして清潔な環境で生活をしてきたのだ