わずか数回ウクレレを作っただけで、こう言う事を書くのも痴がましいのですが。
ウクレレを作って判った事を少しだけ書きます。
木が生きているんだなぁと感じる事、、生きていたんだなぁと過去形ですね。
何もしないでいると、そのままの平らな板なのですが、少しカンナで削ったりヤスリを掛けた後は、重しをして平らにしています。
翌朝見たら、もう反ってしまって、、デコボコに成った事が有るからです。
反ると言っても、一方では有りません、、削った途端に木の性格が出たというのか蘇った様に動くのです。
木には柾目と、板目が有り、、板目には裏表が有ります。
木表側を表に、、木裏側を裏側に、、必ず反って来ます。
ウクレレにする時には2mm弱程度迄薄い板にすますので、ちょっとした衝撃を与えると固い木ですから曲がらないで割れてしまう事も有ります。
さて、楽器がいよいよ完成して初めて弦を張る瞬間がとっても怖いです。
弦の張力に耐えてくれるのでしょうか、、そう言う不安です。
出来るだけネックも細く薄く、トップは良く鳴る様にと薄く仕上げればする程に、強度の問題が頭に浮かびます。
時には訳の判らない響きが、、強度不足です。
ある程度の強さが有ると、音はクリアーで落ち着いています。
ですから、そのギリギリにもって来るか、安全面を考えて作るかと言う事は悩みます。
さて、初めて弦を張った時はまともに楽器らしい音がしません。
音程も全く定まりません。
弦を張って少しすると、段々楽器らしい音が出る様に成って来ます。
でも、澄んだ音はまだしません、、音を出す事に慣れていないんだなと思いますが、その時の音はとても感動的です。
◯ 写真は当ブログより。
手工品が高いわけだ。
ヌエヌエのコンサートを買う時も裏から在庫を殆ど出してもらって較べましたが、音はそれぞれ違っていました。
例え工業製品でも、木で出来ている以上、それぞれ音は違います。
お店の人が言うには、コアの単板だか、あまり薄くはしてなさそうとのことでした。
技術的な理由であまり薄くせず、初中級向きのウクレレを安価にというコンセプトなのかもしれないなぁっときまさんの記事を読んで思いましたです。
そもそも、コアは今やハワイでも大変高価に成って、昨年辺りからも可成り値上がりしてしまったそうです。
コアに良くにた、アカシアの木はあくまでアカシアですので。
だからと言って、音が悪いとかそう言う事ではないのです。
弾いてみて、、これなら暫くは付き合えるかなって言うものを選んでください。
本当は、初級者こそ良いものをと言います。