おもしろ住まい学

住まいについて面白そうな話を考える

鳥居の話

2014-06-07 02:33:35 | 日本の住まい

鳥居とは、神社の祭神が鎮まる神域を表す構造物ですが、そもそもこの形、どうして出来たのでしょうか?

天照大御神と天の岩戸の物語(話が長いので・・省略)による鶏の止まり木説、インド仏教のトラナ説、中国の牌楼(ぱいろう)説など、はっきりしません。

この形、実は多くの形があるのですが、「笠木」がまっすぐな「神明造り」と、両端が反っている「明神造り」が基本形で、多くはこの二つの形からの派生であると思われます。笠木下の「貫き」も神明造りでは柱で止まっていて、明神造りでは貫通しています。

これから判断すると、佐世保の「亀山八幡宮」のこの鳥居、「明神造り」ですね。

三の鳥居の

になると、笠木の反りが立派で、貫も思いっきり貫通していて明らかに「明神造り」です。

ちなみに「神明造り」として東京・浅草神社の鳥居は

こんな感じです。

僕が今まで見たのは、ほとんど「明神造り」だったように思います。

しかしいずれの鳥居であっても、やはり鳥居の内側は神聖な領域の気配がします。

             mm

             まさき設計

画像:最下段のみネットより