かっぱ堂。

こころにうつりゆくよしなしごとをそこはかとなくかきつくればあやしうこそものぐるほしけれとかなんとか。

市馬・喬太郎 二人のビッグショー in 大阪 vol.5

2008年01月27日 23時23分21秒 | 愛と笑いの夜
連チャンだって朝移動だって、聴くんだぁ、僕ぁ。

2008.01.27
市馬・喬太郎 二人のビッグショー in 大阪 vol.5
トリイホール

昨晩の興奮も(酔いも)醒めやらぬままに、なんとか宿を朝一で起き抜けたかっぱ堂。、一人のぞみに乗り込んで、大阪へと引き返したのでありました。いつもだったら日曜も遊んで帰るんですけれども、今回はそれができぬ事情があった! ていうか、翌日も落語だっての!!

ということで、本日の演目はこちら。

 由瓶  :「狸賽」
 市馬  :「厄払い」
 喬太郎 :「稲葉さんの大冒険」
       ~中入り~
 喬太郎 :「仏馬」
 市馬  :「二番煎じ」

前座の由瓶さんは、鶴瓶師匠のお弟子さん。「なんでここにいるんだろう」ってくらいの緊張のされ方でしたけれども、噺が始まった後は、良い調子に。サゲはちょっとわかりにくかったかも。

市馬師の一席目。「与太郎」って名前ほど与太郎にぴったりなものはない、なんてなマクラを絡めつつ本題へ。市馬師匠の与太郎の、ヌボーッとした感じは好きです。でも、この噺に限らずですが、落語の与太郎は、馬鹿者と言われつつも、折々で鋭いところがあるからまた面白い。

喬太郎師の一席目。バレンタインデーとホワイトデーを散々毒づいてのマクラだったので、こらぁ「白日の約束」かと思ったらさにあらず。圓丈師匠がさん喬師匠のためにこしらえたというお噺でした。生真面目なサラリーマン稲葉さんが、駅前で風俗店のティッシュを貰ったところから始まる物語は、中盤あたりで犬を連れたおじいさん(すごいキャラ立ち!)が出てくる辺りから一気にヒートアップ。ある意味、予想外の終盤でありました。後の方で喬太郎師匠自ら言われていたように、「あの噺を師匠(さん喬師)がやってたらしんですが...どんなだったんでしょう?」と、激しく興味をかき立てられたのでした。

中入り後、喬太郎師匠の二席目。古い噺で、あまり他にやる人はいないということでしたが、機転のきいた面白い噺でした。馬主さんの東北風な訛りも良いアクセントで、関西ではかなり新鮮だったのではないかなと。でも、サゲがちょっとわかりにくかった。その場ではよくわからなかったので後で調べたりしたんだけども、実はそんな深い意味ではなかったようで。そうそう、後で市馬師匠が「(喬太郎師の二席を受けて)動物を木に繋がせたら日本一の噺家だ」と評しておりました。:-)

本日のトリ、市馬師の二席目。ここで、昨日の某さねさんのマクラでも聴いた「火事の親子」が、市馬師匠のマクラにも登場! ひょっとして...と思って聴いていましたが、ネタまでは同じではありませんでした。ただ、今の時期にはぴったりな、鍋が恋しくなる噺でありましたよ。番小屋で酔いの回った後にはみんなが歌いだす「サービス」もあったりして、市馬師の芸をたっぷり味わえる一席でありました。

てな感じで、とんぼ返りの甲斐がありまくりの会となったのでありました。次回はまた6月だそうです。さすがに次は厳しい...かもなぁ。

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