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数的優位

2007-04-26 16:05:56 | マネー&ポリティックス
Mathematicians set Chinese test(BBC News)

イギリスの王立科学院がイギリス国民向けに中国の大学入学前レベルの数学の問題を見事に
当てたら賞金を出すなんていうことをやっているらしいです。同時に「よく知られて誇り高い」
イギリスの某大学の1年生に出される数学の問題と比較しています。

中国の数学の問題がこれ;



これは数学なんて高校3年で中途半端に終わった自分には難しいなぁ。そもそもADとDCは
どういう関係なんですか?そのマークの意味からしてわからんw

一方、イギリスの大学の問題;



え~、これはすぐわかる!!()は5メートル、()は6㎡。()は・・・忘れたw

もちろん中国人のほとんどが難しい方の問題を解けるわけでもないし、イギリスの大学全てで
こんなちょろい問題を解かせているとも思わないですが、仮にこの事実が本当だとしたら、
日本もぜんぜん笑っていられないです。

今では特に理数系の大学の学部では高校時代の補修をやってあげて何とか大学レベルの授業に
追いつくことができるよう配慮しているけど、大学入学後にそれではまずいでしょう。この間の
「学力テスト」も一部からはレベルが低いと指摘されていますが、プライバシー侵害かどうかは別にして、
このテストを活かして今後の教育行政の引き上げに繋げるべきでしょう。ただ単に公立教育の復権を
目指しているだけだと、何の意味をなさないはずです。どうも「徳育」導入議論も愛国心云々よりも、
公立校の権威を高めるだけにしか聞こえないのですが。

そうでなければ、まだ模倣品を作るのに必死な中国が、日本も真似できない、本当の「世界の工場」に
なりかねないような気がしてきます。教育は感情論と小手先の問題ではないことを教えてくれます。


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