そのさきへ -Deep Sky Blue version-

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よい合併・悪い合併

2005-02-11 01:37:18 | マネー&ポリティックス
今週は経営統合やら買収やら合併企業の行く末を考えるニュースが多いですね。

木曜日の朝までの一番の話題といえば、ライブドアのニッポン放送株買収でしょうか。個人的にはあまり興味が
ありません。これによって矢口さんの日曜日の番組がどうなるのかと心配する向きがごく一部ではあるようですが、
それ以前にニッポン放送の番組(特に朝から晩まで)は「テレフォン人生相談」以外は押しなべてつまらないので、
誰が所有してもこのつまらなさは変らないでしょう。

それよりも、ライブドアはAOLとタイムワーナーが合併したような事をしたいのかなとふと思いました。
AOLとタイムワーナーが合併した時には、当時勃興しつつあるIT企業がローテクメディアの企業を買ったと
話題になったものです。しかし今となっては「AOL部門」と「タイムワーナー部門」との軋轢すらささやかれており、
失敗した合併の一つに数えられる予感すらしております。今回、ライブドアも同じような事を狙っているのでしょうか。
資本力の小さいニッポン放送が親会社のフジテレビジョンの大株主であるという捩れ減少の下、このまま買い付けが
成功すれば、ライブドアはフジテレビへの株主としての権利も得るに止まるので、AOLタイムワーナーとは
必ずしも同じではないのですが、かつてのAOLがパッと頭に浮かんだのは偶然ではないでしょう。

同じ「うまくいかなかった大型合併」といえばヒューレット・パッカードとコンパックの買収というのもありました。
HPのフィオリーナ会長はかなりの辣腕を振るう女性会長として名を馳せましたが、一方で社内では敵を多く作っていたようです。
そして、この合併による相乗効果が予想していたほどでもなく、株価も合併後大して上昇しない中、フィオリーナ会長は
ついに更迭されました。大株主である創業者一族との仲もよくないと言われる中、今後のヒューレット・パッカードの
ライバルIBMに対する戦略が気になるところです。

一方、P&Gとジレットという大型合併も発表になりました。ゆりかご(パンパース)から墓場まで・・・といっても、
墓場に関連するものはどちらも作っていませんが、おむつやプリングルスから髭剃り、電池まで(デュラセルは
ジレット系列)という日用品では欠かすことの出来ない商品を一手に扱う超巨大会社の誕生です。一般では、
株主、小売の会社は潤い、一般消費者は得をするが、両社の従業員はリストラに遭う可能性が高いという評価が
なされています。これで気になるのが、花王やライオンのような日本の"小さい"日用品メーカーも買収されかねないような
時代にいよいよ来たということです。恐らく両社ともそのことは肝に銘じていると思います。

そして、ライブドアのニュースの影が薄くなる大型ニュースが、大和證券と三井住友FCの経営統合とその先の合併、
というニュースです。今週に入って三井住友の西川頭取が経営不振とUFJ取り込み失敗の責任を取って辞任すると
一部で報道されましたが、その報道に対する答えはあまりにも大きすぎる攻めでした。万年2位の大和證券にとっても、
これは大きなチャンスです。そこで気になるのが1位の野村證券の動きです。「ガリバー」と形容されるこの会社は
何か大きい事を仕掛けてくるのでしょうか。それとも金融界の競争に負けて「ヘトヘト」になるのでしょうか。
いずれにしろ、日本の金融ビックバン(死語に近いけど)はまだ続くようです。

あ、もう一つ「合併」の話題がありました。あの「後浦なつみ」でライブツアーをやるらしいですね。
これはどのような良い相乗効果を生むのか、それとも多くのファンが悲観するようなうまく行かない形で、
終わってしまうのでしょうか。

それよりも美勇伝と飯田かおたんの合併ライブはまだ~~~?

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2 コメント

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Unknown (akiyo)
2005-03-25 09:28:16
TBありがとうございました☆

「後浦なつみ」を合併に見立てるのおもしろいですねー。グループのリーダも別ユニット組むと目だ立たなくなっちゃう場合ありますもんね。まさに合併。なるほど。
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コメントありがとうございます (アキヒロ@管理人)
2005-03-26 18:46:59
後浦なつみはごまっとうのように一過性のユニットで

終わるものと発表当時は思ったのですけどね・・・

自分は後浦なつみコンの参戦予定は無いけどどうなることやら。
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