アタシの瞳でイチコロ
歩いてたら羽虫が飛び込んできた。
カオリです。
***
ダリンは相変わらず甘い言葉でうっとりさせてくれない。
「ねぇ、私のこと好き?」
「あぁ」
「どれくらい好き?」
「えっとねぇ、春の気持ちのよい日に、小熊が富士山の頂上からコロコロと笑いながら
転がり降りるワケ。
そういうのって素敵だと思わない?」
「それは滑落と言うわね」
「それくらいかな」 . . . 本文を読む
「なんで先に服脱ぐんだよ!」とダリン。
「お湯張る前に素っ裸の意味がわかんないよ」と。
カオリです。
***
ダリンは相変わらず甘い言葉でうっとりさせてくれない。
「ねぇ、私のこと好き?」
「あぁ」
「どれくらい好き?」
「どれくらいって言われても…」
「日頃から考えてないの?
奥さんのことをどれだけ好きか
どんなに好きか
どのくらい好きか」
「三回も言わなくていいよ(笑) . . . 本文を読む
残業 金曜の夜 八時半
今日が約束の日じゃなくて良かった。
カオリです。
***
先日、
足が冷えてしまって眠れそうになかったので
既に眠りについているダリンのベットにもぐり込んで
足を温めようとした。
よっぽど嫌だったのだろう、ベットの端まで逃げるので
「冷たくて眠れないの~」と、またピトリとくっついた。
途端、
「あのさぁ、寝てる人にやることじゃないだろう?」
と静かに、でもマジ声を出 . . . 本文を読む
独身時代のダリンとのお泊まりはもっぱらラブホ。
その時必ず買って入るのがネクターでした。
「風呂上りにネクター半分ずつしようねっ!」って。
久しぶりに見たネクター。
パックなんてあるんだー。
「不二家ネクターは1964年生まれ。
まるごと白桃を裏ごしした果肉と果汁からつくられるおいしさをお届けします。」と側面に記載があります。
でも、果汁30%。
濃厚な思い出のはずだったのにな。
. . . 本文を読む
うちのダリンは男性にモテる。
昼間浅草を二人で歩いていた時
手をつないでいたのにもかかわらず
昼間からほろ酔いのおっちゃんに
「兄ちゃん男前だなー、こっちきて飲んでくか?」
と声を掛けられる。
からかってるんだろうけど、こっちじゃなくてそっちに声掛ける?
ただでさえ浅草という土地柄、本気でないともかぎらない。
何年か前は電車で男性のチカンにあったと言っていたし。
水泳部だったから?
ライバル . . . 本文を読む