前回の投稿でご紹介したBOXの謡本修繕プロジェクトですが、
ついに深手を負った老兵たちへの施術が行われました。
表紙もはずれ、適当な裏紙で適当に補強された百番集。
最初の方と最後の方の曲はページが外れてしまってます。
(箙より前、半蔀よりあとの曲がなくなるもしくは、中途半端にしかありません。)
施術開始!!
残っているページを補強!
背表紙は不必要な部分を削り、中身に合わせた幅に調整だ!
別の紙で表紙の裏打ちをして、装丁!!
なくなった目次のページの代わりに新しい目次を挿入!
これが最後だ!ラベルを貼り付けろ!!
完成!!
「不全 観世流謡曲百番集」!!
ページが足りないので「不全」です。
「観世流謡曲『白』番集」にする案もあったのですが、他のと並べたときに分かりにくいので頭に不全とつけることにしました。
目次も新規作成しました。
Wordで曲名を打ち込んだ後、この本では欠落している曲に線を入れました。
破れて使えなくなったページもなるべく再利用して生かしてます。
どうです?なかなかイイカンジじゃないですか?
受け継がれてきた本なのでなるべく長く大事に使いたいものです。
ではでは!
シュワッチ!!○(%)。
(谷マン)