本日は棋聖戦の最終局第一日目が行われました。
ご存知ない方のために補足しますと囲碁界最高峰のタイトル戦である。
「棋聖戦」では一局の碁を二日かけて打ちます。
一日目の中断時には「封じ手」というものを行います。
このシステムは興行的な観点からするすると批判的な意見も昔からありますが、こういうのもあって良いと思います。
youtubeでもご覧になれます。
最終局、東京本院と関西総本部の戦い。
最高のシチュエーションです。

対局開始前というのはある意味気まずい雰囲気です(笑)
やることないですしね。
昔の先生は直前までお喋りしている人が多かったですが、
今は静かです。

左上隅で井山王座が仕掛けました。勇気ある決断だと感じましたが、
これくらいのことは研究しているのでしょう。

やや一力棋聖が上手くやったという局面。
対局者はどう判断しているかですが、序盤ではあえて判断を保留するケースも多いです。

お昼ごはん、美味しそうです。
私が棋士になった25年前は、11時くらいに日本棋院の職員さんが対局室に入ってきてオーダーを取ってくれていました。
昔は開始前に棋士それぞれ専用の湯呑にお茶を入れてくれていました。
棋士になった時に湯呑を選ばせてくれるのですが、それが嬉しかったんですよね。ちょっと贅沢な時代でしたね。
今はウォーターサーバーに自分で取りにいきます。

封じ手近くになって井山王座が追い上げた場面です。
なんとなく一力棋聖が「おかしいな。。」と感じていたような雰囲気に見えました。
しかし進行が速いですね。
明日の解説会的にはもう少しゆっくり打ってくれよと思わないでもないのですが、対局者にとっては関係のない話です。
読み切ることができれば勝利、という場面のために時間をとっているのです。
ここから一気にペースダウンするはずです。
明日の9時〜12時はほとんど進まないと予想します。

ちょうど解説会が始まる時に佳境を迎えているのではないでしょうか。
3/13(木)17時〜 梅田囲碁サロンにて
終局まで行います。早く終局した場合も18時くらいまでは解説をします。
申込不要で参加費は1000円
解説は井山裕太王座の盟友、吉川一四段
一人では可哀そうなので手合終わりの棋士が何名か駆けつける予定になっていますが、誰もこなかったらそれはそれで面白いですね(笑)
どうなるかわかりませんがぜひお越しくださいませ。
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