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木洩れ日ものろーぐ

思い立ったが吉日を基調に、言の葉から日々を透かして

This is Love

2006年06月17日 19時42分38秒 | 音楽なり詞なり
 見に寄ったのは、アンジェラ・アキの「This Love」だったのだけど、近くに並んでいた宇多田ヒカル「ULTRA BLUE」のPVをちらっと見たのが発端。

 1曲目「This is Love」。「この愛」(↑)と「これは愛」(←)か…。
 PVに魅せられ試聴。「SAKURAドロップス」以来、彼女の詞をあれだけきちんと通して聴いたのは初めての気がした。
 彼女の実生活を背景とした、心からの言葉が飾り気なく踊っていて、真面目に試聴をやめられなくなった。
 7曲目くらいまでほぼはしょらず聞いてしまって、いいかげんきりがなくなって購入。それだけの曲数気にいれば充分でしょ…。
 早くじっくり聴きたくて帰ったら、ちょうどMステーションで彼女が歌うところだった。あまりにタイムリーで驚く。(これは金曜日の話。)

 にしても、将来国家公務員て夢がないのか(笑)そこでつい笑ってしまう。
 そして、去年よりめんどくさがりに…という指摘にたじろぎ
 新しく好きになったのは「日曜の朝」。
 交わす言葉や、場面がフィルムのように切り出されて浮かんでくる。
 「Making Love」はかなり目から鱗。
 そういう本音を歌で伝えられる彼女が素敵だ。私はどうやって伝えられるか。
 彼女個人の周りはともかく、彼女も上滑りの人間関係というものを目にしているのだ。
 脱ぎ捨てるべきものの多さを突きつけられる。

今日の詩

2006年05月28日 00時26分25秒 | 音楽なり詞なり
 初めに好きになった 鬼束ちひろ が「月光」だから、ずいぶん昔に遡る。
 「インソムニア」は我慢して(?)通り過ぎたものの、ここへきて唐突にベストアルバムを聴く。

 「the ultimate collection」

 「流星群」に「infection」、「私とワルツを」…。
 ドラマの主題歌の時にお世話になった曲たちがいくつも。
 聴けば聴くほど好きになってくる。
 なんて膨らみのある声なんだろう。
 そしてやっぱり彼女の声の最も近くに寄りそうピアノのあたたかさが効いているんだと思う。
 
 テーマソングとして聴いている時には聞きとれずにきた言葉が今更はっきり姿を現してきて、なかなか驚かされる。
 歌になる前は詩だったんだと、はたと感じさせられるもの。
 というか歌になっても詩でいられるというのは珍しいことのように思える。

「爆破して飛び散った心の破片」(「infection」)というのもイメージできるだけにすごい光景なのだけど、
「私の姿が見当たらなくて 貴方が狂ってくれると思えるはずがない」(「Call」)
という言葉が、暗く鋭くて居たたまれなかった。

 一方で、弾む曲調の「We can go」とか、洋楽調の「BACK DOOR」もすんなり溶け込めて素敵。
 聴き時、てあるのだなと感じる。

This Love

2006年05月13日 18時57分23秒 | 音楽なり詞なり
 ちょっと前から気になっている歌。
 アンジェラ アキ「This Love」。
 オフィシャルページへいくと試聴ができます。
 芯の通って空高くまで響きそうな、とても包容力のある声。
 ピアノを弾く姿がまた、スニーカーで体を大きく揺らしながらという独特なスタイルで。
 一見すると、タフなタイプなのかな?と思うような雰囲気。
 でも歌からは、大きくて温かい広がりを感じます。
 色々な感情を強さで包んでみたという感覚。
 

遠く遠く・・・

2006年02月26日 01時28分53秒 | 音楽なり詞なり
 槇原敬之さんの「遠く遠く~'06ヴァージョン」、いいです。
 このサイトで、CM映像や槇原さんの映像と共に通して聴けます。
 とても槇原さんらしくて、CMに流れ始めた瞬間に好きになりました。

 「大事なのは 変わってくこと 変わらずにいること」

 この言葉、とても共感できるのです。
 変わることばかりがまるで進化のようにもてはやされて、考えた結果動かずにいること、選んで変わらないことの大切な意味は見過ごされがち。
 それをちゃんと並べてどちらも大事、とやさしく言い切った槇原さんはさすがです。期待を裏切らない人です。

 アルバム「君は僕の宝物」に収録されている「遠く遠く」も、メロディーが当時の槇原さんらしくてきれい。
 ファンの間ではとっくに知られている歌で、今更とは思うけれど、ここのサイトで視聴できます。


水に傾倒

2006年02月21日 00時59分22秒 | 音楽なり詞なり
 かくして、昨日書いた「火と水」のうち、圧倒的に水のほうへ傾きました。
 聴き比べたら、「リベラ」については、買わずには帰れなくなっていたのです。もうダブルスタンプデーじゃないことなど関係なしに。
 というわけで、しつこくも再度掲載。
 ジャケットからして神秘的で美しいです。

LIBERA 「彼方の光」



 メインの「彼方の光」だけではなく、過去のアルバムから選りすぐった
  「ステイ・ウィズ・ミー」
  「サルヴァ・メ」
  「リベラ」
  「サンクトゥスⅡ」(パッヘルベルのカノンによる)
  「自由への翼」
など、どれも言いようもなく崇高です。
 普通神聖なものというと、多少冷たさが漂うのが常だと思うけれど、彼らには冷たさは無縁。
 どの歌にも白い光が差していて、それが少なからず温度を持っているイメージです。
 私の好きな「ジュピター」を歌っている「誓い」もちょっと一風変わった音程にアレンジされているけれど、それもまた少し哀しげで聴き入ってしまいます。
 というか、つまりはほぼ全曲がすんなりお気に入りと化しました。
 前のアルバムも聴いてみたいところです。

火と水ほどの対極

2006年02月20日 00時29分19秒 | 音楽なり詞なり
 好きになる音楽にもう少し統一性があってもいいような気がするのだけど、なまじ二面性があるものを好きになったりする自分に、一面だけを求めるのはどだい無理と言うものかもしれない。
 ということで、以下、両極のお気に入り作品。
 

 デスティニーズチャイルド 「Survivor」
 現在ドラマ「アンフェア」で挿入歌として活躍中。
 篠原涼子の演じる破天荒な雪平刑事にぴったりの選曲かと。
 よく見ると濃くはないのだけどかなり癖のある人が集結している感じで、まさにサヴァイヴァル。
 男性3人の次は女性3人か、と我ながらふと思った私。
 でもO-ZONEのアルバムを買った時、ついでに試聴しながらも結局買うまでには至らなかったので、全曲好きなどという異常事態にはなっていない模様。


 リベラ 「彼方の光」
 現在ドラマ「氷壁」の主題歌として活躍中。
 初めまさか少年たちが歌っているなんて思いませなんだ。
 イギリスのボーイズ・ソプラノ・グループによる作品です。
 LIBERAのサイトで他の歌を聞くと分かるけれど、あまりの声の清浄さに大げさではなく涙ぐみそうになる。
 正統派な教会音楽に納まらない自由な曲調が、堅苦しくまとまることなく、どこまでも天の空間を広げてくれるようで、イメージは無限。
 天使の歌声と呼ばれるのも分かるけれど、むしろ、あれほどの声が実存する人間のものだと思うからこそ神秘的なんでしょうね。

音と言葉の浄化作用

2005年12月25日 17時49分35秒 | 音楽なり詞なり
 下鴨神社に響き渡る「Amarantine」(エンヤ)をTVで聞きました。
 神秘的ながらも、エンヤの歌がのびのび広がるには、少し堅苦しい空間だった気がする。
 下鴨は好きなのだけど、どうしても、その厳格な雰囲気が彼女の歌声を抑えてしまうように見えた。
 エンヤ独特の、空に立ち昇って大気を満たすような透明感が、今回はやや薄められたような…?
 調和するというより、おのおののもつ迫力が互いに譲らなかったと言うべきでしょうか。

 「Present」(玉置浩二)、とても優しいです。
 「あいのうた」(菅野美穂・玉置浩二共演)で流れていた曲ですが、本人が歌う姿を見たのは初めて。
 よくよく聞くと、なんて希望を湛えた言葉なんだろうと温かくなる。
「悲しいことも そっと抱いてごらん
 それは優しさに いつか変わるんだ」
特にここ、彼の声と相まってじんとします。
 音が波のように揺れていくところが微笑ましい。
 なにやら音楽三昧なここ数日です。

音楽を浴びて

2005年12月25日 02時31分25秒 | 音楽なり詞なり
 クリスマス。
 朝から、昨日録画したMステーションの数曲を大音響でかけながら出かける仕度。
「恋のマイアヒ」(O-ZONE)に始まって、
「ジョバイロ」(ポルノグラフィティ)
「HEAVEN」「Bold&Delicious」(浜崎あゆみ)
「いつかのメリークリスマス」「OCEAN」(B'z)。
 浜崎とB'zがラストというのがさすが。
 押しも押されもしない優れたシンガーに納得します。

 「ジョバイロ」の好きな歌詞。
「あなたが気づかせた恋が あなたなしで育ってゆく
 悲しい花つける前に 小さな芽を摘んで欲しい」
 なんとも苦しげで、狂おしい心を大胆に言葉にしていて素敵です。
 前から曲の系統的にポルノグラフィティは好きでしたが、また惹かれました。

 「Bold&Delicious」で、はっとした詞。
「始まる前から終わりの心配なんて 意味不明」
 …はっきりそう言い切られると返す言葉もなく、いたたまれないばかり。
 意味不明なんだ私、と思いながら、妙に清々しく反芻する(笑)。

 曲調としては「HEAVEN」が沁みます。
 「SHINOBI」で馴染んだというのもあるでしょうが、悲恋を思わせます。
 雄大な時と運命の流れを感じる、堂にいった旋律です。

 それにしても、心残りは「Triangle」(SMAP)を録画しそびれたこと。
 以前録画したものがあると思っていたら、今回のは今までで一番音程を外さずに歌っていてきれいだったのです。
 どう考えてもこちらが保存版だった…と思うと後悔しきり。
 でもまたチャンスはありましょう!

いにしえの声

2005年11月05日 00時46分56秒 | 音楽なり詞なり
 元ちとせ の歌う「語り継ぐこと」、好きです。神秘的です。
 しばらく見ないと思っていたら、“再び”なのだそうです。あの声と歌い方だと、歌の傾向は限られてしまうのかもしれないけれど、哀しさと一筋の光明のようなものを同居させて、崇高さまで織り混ぜて歌い上げられる人は、そういないように思う。
 100年に1人かどうかはともかく、さすが神がかり的な、凛とした魂を感じさせる力がありましょう。太古の響き、みたいなものに惹かれます。
 ちなみに「BLOOD+」なるアニメのエンディングに使われています。


たとえば だれかのためじゃなく

2005年10月12日 20時10分43秒 | 音楽なり詞なり
 伊藤由奈の REIRA ENDLESS STORY を借りた。
 CMでNANAとREIRAの歌が流れた時、一もニもなくREIRAに軍配を上げた私。きれいにとおる声と巧みな音程が好きです。
 特にこの歌は、原作のレイラが歌うイメージに違和感なく重なってくれる。やはり、レイラのために選ばれた歌姫というのが大きい。映画化するなら、全キャラクターをキャラクターのために選んだ人達で構成してくれたら世界が壊れなくていいのだけど、と私などは思う。
 そんな映画化作品のキャラクターの数だけ新人が生まれるようなことをしてどうする、とか、イメージと演技力は両立できるのか、というもっともな疑問もあるけれど。
 でも、少なくともこの曲はとてもトラネスらしい。と個人的には思う(笑)。タクミのシックでありながらゴージャスというスタイルを結構反映している気がする。



あれは十四、五の

2005年09月23日 16時47分57秒 | 音楽なり詞なり
 一青窈の「かざぐるま」、素敵です。
 乱れのない、繊細に振動する芯の通った歌声が染み入ってきます。「蝉しぐれ」にぴったり重なる切ない曲。
 声と詞と音楽の作る波が、いいようのない揺れを生んでいて、じーんとします。どれがひとつ違っていても、きっと今ほどの作品にはならないんだろうなと思う。
 とても綺麗な風と水の世界です。

大好きな君に

2005年08月11日 00時26分58秒 | 音楽なり詞なり
 長年耳にするたびに気になっていた、小田和正のアルバムをとうとう手にした。
 「そうかな」と「自己ベスト」の二つ。
 長年気になっていたなら早く買えばいいわけだけど、ずっと好きでいられるものだけ買いたいとかいう妙なポリシーのせいで見送っていたんです。結局買っているじゃないの…。
 衝動で買いたくないと思ったものに限って、実はかなり後々まで好きだったりするんですよね…。
 「雪の女王」のエンディング「大好きな君に」を聴いたあたりから、気持ちの息の長さを確信しました。あのクリアなハイトーンの声が、こんなに長く変わらないなんて、驚きです。透き通るっていいです。

アンコールのアンコール

2005年07月09日 23時46分09秒 | 音楽なり詞なり
 ドウ゛ォルザークのCDを聴きいた。
 コンサートの後、アンコールの曲は何だったのかという話をしていたところ、先輩のお持ちの曲から、スラブ舞曲の一つらしいと探し当てられた上、お貸し下されたのです。

 全16曲の中の10番、マズルカ。アンコールの曲でした。哀しげでいて時に明るく朗らか。滑らかに円く動き出し、軽快に弾むイメージ。舞曲というだけあります。
 他のも聴いてみたけれど、やはりマズルカが一番きれいで、すんなり聴ける曲だったと思う。
 現代の曲のみならず古典の曲でも、2小節くらいで、この曲はあれだ、とリンクするようになりたいものです。

クリスタル・スタイル

2005年06月23日 00時34分28秒 | 音楽なり詞なり
 文字化というのは呆れるほど効力をもつ。
 なぜって、自分が書いた記事に操られるようにして、早晩CDを借りに行っている自分がいるからです。というのは大げさですが(笑)。もちろんいずれしたいと思っていたことだから書いたんでしょうし。
 でも絶対、普通より実行に移すのが早まってます。これぞまさしく言霊!

 と、導入が長くなりましたが、借りたのは、クリスタル・ケイのアルバム「Crystal Style」と松任谷由実の「ついてゆくわ」です。
 それにしても、この度生まれて初めてTSUTAYAを利用しました。借りてみたら妙に便利で、癖になると際限なくどんどん借りてしまいそうに思えました。「コンビニが便利な場所だということを知りました」並みに目を疑う感想になっているだろうことは重々自覚しつつ、書く私。
 ということはつまり、今までCDはほぼすべて買っていたことになるけれど、もともと何年も飽きずに聴くだろうと思う曲少数しか買わなかったので、あまり支障らしい支障はなかったんですね。ないならないで、人間我慢がきいたりするもので。
 でも今回ので、たぶん法則は崩れるでしょうね。厳選しなくてもこだわらなくても、まあまあ気になるというだけの曲でも、やたらと手に入る。
 ありがたいやら迷惑やら(笑)。割合としては9:1くらいでしょうか。

 「Crystal Style」でひと際惹かれるのは、「MAKE YOU MINE」。
あんなにミステリアスで妖艶な曲調はそうないんじゃないでしょうか。メキシカンな曲、スペイン風の曲、タンゴめかした曲なら普通にあるけれど、アラビアンな曲というか、タイやインド(?)の舞踊空間を感じさせながらかつ甘美な雰囲気をかもし出す曲というと、これ以外あまり思いあたらないです。
 さ、リピートリピート。

予想に反して

2005年06月12日 23時47分46秒 | 音楽なり詞なり
 気が付いたら「恋におちたら」(クリスタルケイ)のCDを買っていました。
 おかしい…つい先日「ついてゆくわ」(松任谷由実)とか「夢がかなうまで」(ケリ・ノーブル)を挙げていたというのに。でもCDショップでいくつか試聴しているうちに、意外な展開になって。
 この曲は言うまでもなく「恋におちたら」のエンディングで、好きは好きでも、特に買う気はなかったはずでしたが、同じ一枚に「Love it Take it」が入っていたのが効きました。CMに流れるこれに、何度慌てて耳を澄ましたことか。「恋におちたら」のフレッシュな旋律とはまた違う、不規則なのに安定しているリズムが面白いんです。
 それにしてもうっかり戦略にはまって、以前のアルバムにもいいのを見つけてしまったのが困ります。そっちは借りよう、借りなさい、買うべからず。・・・悪あがきかな。買えば楽だけど堪え性がないでしょう(無根拠)。
 というわけで、どちらかといえば「つもり」で行ったら急に方向転換するのは落ち着かないほうなのに、ひょっとすると、当の本人が「つもり」どおりにできない性質かもしれない、というのが結論でした。
 とりあえず、しばらくはこれらを毎日聴いてるでしょう。気に入ると、毎日それだけでもあまり飽きません。