私のお気に入り撮影ポイント。
出雲地方の秋の風景を演出するのは「雲」です。雲いづる国なのです。特に日没の空にはここでしか見られない美しい風景があります。
松江市側からの宍道湖に沈む夕日は全国的に有名ですが、出雲平野、斐伊川に沈む夕日も捨てがたいです。
夕日撮影のおすすめポイントは下の地図の「灘橋」です。斐伊川が宍道湖へと注ぐ最下流に掛かる橋です。最適時期は11月。斐伊川の流れの方向と日没の方角が一致して、砂州の間を蛇行する水面に夕日が反射します。
この橋には両側に広い歩道がありますので車の往来に迷惑になりません。県道23号線は夕方には車の往来が特に多く、当然路上駐車は出来ませんので、近くの斐伊川堤防、田んぼ脇の農道に迷惑にならないよう駐車しておきます。
昨年の11月3日の撮影です。足元には斐伊川が静かに流れています。この橋は水面から高いので川の俯瞰が撮影できます。また、周囲は田園地帯であり無粋なビル、送電線もありません。右奥の大きな山が島根半島、北山山地の旅伏山。澄み渡る秋の空に雲が点々と浮かび、夕日が斐伊川の水面に最後の光を反射しています。11月になると橋の上に吹く風は冷たいのですが、この時だけは撮影に夢中になります。
太陽は旅伏山の向こう側に沈んでいきます。手持ち撮影ですが、ブレ防止のために橋の欄干に支えを求めます。使用レンズはシグマの28-70mm F2.8 EX ASPHERICAL DF。逆光に弱いレンズですが、なんとか耐えています。
灘橋の上流には「瑞穂大橋」があります。この橋は建設時期が古いので、歩道がありませんが、下流側に隣接して歩行者・自転車専用の細い橋が併設されています。頻繁に走る車、車道の欄干。夕日を撮影するにはちょっと不便です。昨年12月5日の撮影です。
夕日が出雲市街、出雲ドームの脇に沈んでいきます。
灘橋と瑞穂大橋の中間には「島村橋」という潜水橋があります。歩行者専用だったかな?。斐伊川の水面より1メートル。ギリギリの高さで撮影ができるのですが、砂州は見えません。両側に背の高い堤防がありますので谷底のような雰囲気です。絵的には面白くありません。
今年も夕日撮影にはいい時期になって来ましたが、なかなか良い雲、撮影に出かける時間に恵まれません。