kankoのひとりごと

外出できず、ネットと電話・ラジオで日々が過ぎています

祖父の俳句

2023年06月12日 | 日記
煤(すす)すむや もう夕かまど 支度する

明治の初め(1880年頃)生まれの祖父が作った俳句。
大家族の嫁として、よく働いていた伯母のことだと聞いた。
まだ電気がなくて、明かりには油を使っていた頃。
夜の間に使った行灯(?)は、煤(すす)掃除が必要だった。

家族中に食べさせて、片づけて、掃除して、洗濯もして
煤(すす)掃除もする。
それらの家事が終わったら、もう、夕餉の支度。
(畑に野菜を取りに行くことかも…)
他の家族は、野良仕事か、役所勤めか、学校行きか、幼児かな。

ともかく、大家族の嫁は、家事が大変だった。
俳句が好きな祖父が訪れたら、悠長な世間話の相手も
しなくちゃならなかったことだろう。

私が子どもの頃は、すでに電気が来て、電灯がついていた。
(とうぜんです😑)
川下には、東京芝浦電気の電球工場もあった。
太平洋戦争中の工場疎開政策により、移転してきたのだ。
のちにハリソン電機として独立し、自動車・船舶・鉱業用など
たくさん電球がつくられていた。

行灯の煤掃除なんて、私には想像もできなかったこと。
説明してもらって、ようやく分かった俳句。
祖父は半世紀以上前に亡くなったが
今の私を見たら、どんな俳句を作るかな?

午前中 もう昼寝する 傘寿まご

おじいさんだって、80歳の頃は、寝てばかりで過ごしてたでしょ。
うつらうつら、ボ~ンヤリは、気持ちいいものね😅
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