
先日けたたましいサイレンが聞こえたので、アパートの窓から道路を見ましたところ、まずは救急車がやってまいりました。そしてさらに後方からパトカーがこれもサイレンを鳴らしつつやってまいりました。どちらが優先か気になるところでしたが、アパートの目の前でパトカーが救急車を猛スピードで追い抜いていったという結果でした。
米国では交通事情がかなり日本と異なるため、運転するにあたり半年ほどは特に気をつけなければならないと感じました「担当者1」です。多くの交差点で赤でも右折可能だったりします。日本が見習うべきだと感じたのは歩行者への気遣いで、信号なし横断歩道で歩行者が待っているとほとんどの車は止まってくれます。一般道の制限速度(片側一車線の田舎道)が時速55マイルというところも結構ありますし、逆に高速道路でも時速55マイルだったりします。高速道路に進入するときに助走路がないことにもはじめは驚きます。基本的に高速道路は無料ですが、幹線だったりするとごくごく低料金の通行料を支払います。
高速道路無料化(時に米国は無料だということが引き合いに出されていましたが)を反故にした政権がありましたが、日本の高速道路の構造から考えて、それはもともと無理な話である可能性がわかりました。米国では中央分離帯がない(上下車線の間隔をあけて段差をつけて草を植えている)。ガードレールがない。電光掲示板がほとんどない。土地がいくらでもある。地形が山がちでない。街灯(光)がない。SAの頻度が少ない。路面の状態が悪い、等々。日本の高速道路は(値段の高さは別として)お金を取っている分、設備や整備が圧倒的に優れていると言えるのです。
日本の何かの現状を変えようとしている時(もちろん医療に関しても!)の常套句「米国では~であるので・・」という言葉にはたいてい大きな落とし穴があり、しっかりと背景を理解する必要があるとあらためて認識しています。
「米国では~であるので・・」のくだり、まさに我が意を得たりといった心境です。以下、ほんの一例(三例?)ですが
「○○さんちのご主人は毎日6時に帰ってきて・・・」
「○○さんちの床暖房は冬でもすごく暖かくて・・・」
「○○さんちの自家用車は3列シートで7人乗りで・・・」
多くの方に読んでいただきたい、素晴らしい記事です。今後も期待しております。