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彼方アツコの『テキトウ新聞』

日々の出来事やアート作品についてなどつぶやいております。

絵理奈ちゃんの銅版画

2022年07月31日 | みんなの作品

山下絵理奈ちゃんが銅版画制作に来てくれました。

初めての技法に挑戦してもらいました。

銅版画もいろんな仕方があって、人それぞれ向き不向き、好き嫌いがありますが、このやり方は絵理奈ちゃんにとってどうだったかな。

それはおいおい聞いていこう。

 

こちらの作品、線が太めの仕上がりになっております。

やり方は

 

①版にソフトグラウンドを塗る。

 

グラウンドは版面を腐食から守る膜です。

ソフトグラウンドは時間がたっても乾いて固くなりません。

 

 

②割りばしペンで描画する。

 

当初は堅めの筆でやってもらおうとしていたのですが、絵のデザインに対して版が小さかったので、

より細い線が描ける割りばしペンにしてもらいました。

割りばしの先を鉛筆くらいの細さに削ってます。

 

 

③スプレーのりをかける。

 

割りばしペンによってグランドがぬぐい取られ、それを腐食すると版面に溝ができます。

太い溝にはインクがとどまらないので、線の部分にスプレーのりでアクアチントを施します。

スプレーのりの粒子も防食膜になるわけです。

無数の小さな穴の集合体で太い線ができているという構造。

(文章だけで表現するのは難しいな(;^_^A)

 

 

④インクを詰めてプレス機にかける

 

溝の中にだけインクが残るよう表面はきれいに拭き取ります。

凹版画です。木版画とは逆の理屈ですね。

 

 

絵里奈ちゃんの呑み込みの良さには脱帽です。下絵にない付け足しを提案しても臨機応変に描きこんで、2時間弱で一作品完成しました。

太い線の作品も素敵ですよね。かわいくもあり、力強くもある猫ちゃんです♪(=^・・^=)♪


絵理奈ちゃんの銅版画

2022年05月16日 | みんなの作品

山下絵理奈ちゃん。

たまに私のところに銅版画を制作しに来てくれます。

この日はグランドを塗った版にニードルで描画するところで終わり。

腐食と刷りは私が請け負いました。

 

完成品。手直しする必要なし!

絵理奈ちゃんは5月25日から30日からの猫フェスに参加されます。

大丸札幌店7階イベントスペースにて。

癒しの猫絵画家 山下絵理奈 北海道砂川市在住 北海道のイラストレーター (nekonoashi.jp)