先日の緑風紬に、今回は小鳥帯を合わせて。
そして半衿は、ある着物友達からの誕生日プレゼント。
京友禅の花柄で、春らんまん。
後ろはこんな感じ。
この日ご一緒したのは、SさんとTさん。
Tさんとゆっくりお話しするのは初めてだったが、
思いがけず音楽の趣味が合い、共通の話題で開演前から盛り上がった。
さて、この日観たのは…
「レベッカ」。
1920年代のイギリスを舞台に繰り広げられる心理サスペンスで、
作者はウィーン・ミュージカルの売れっ子作家
ミヒャエル・クンツェとシルヴェスター・リーヴァイのコンビ。
(原作はダフネ・デュ・モーリア)
詳しい解説は東宝のサイトをご参照いただくとして…。
いやー、とってもおもしろかった!
帰宅してからも、興奮してなかなか寝付けなかったほど。
前から2列目という良席で観られたという幸運もあったが、
何より物語の中心となる「わたし」演じる大塚ちひろさんが
素晴らしかった。
声量、表現力とも申し分なく、ぐいぐい引き込まれていく。
加えて、元宝塚の涼風真世さん、寿ひずるさんも、いわずもがなの歌に演技。
タイトルの「レベッカ」は、
主役の上流紳士マキシムの前妻の名前なのだが、
すでに亡くなっている設定なので、この人自身は劇中に出てこない。
それなのに、物語が進むにつれ、
残された人々の心の中に、その魂が棲みついているかのような、
ある意味不気味な存在感が浮き彫りになってきて、
「見えないもう一人のキャスト」がいるような気分になってくるのだ。
単に怖いだけでなく、心がぞくっと凍えそうになりながらも
先を見ずにはいられない、妙な高揚感に包まれて。
音楽も素晴らしく、特に中盤、仮装舞踏会が行われるという設定で
奏でられる円舞曲は、華やかな群舞とあいまって、
実に優雅でゴージャス。
私は音楽好きだが、ミュージカルはとんと初心者。
Sさんのように、よく判っている方から誘われないと
なかなか自分からは足を運ばないだけに、
今回はとっても良い経験だった。
ほかのミュージカルも、観てみたいなあ…
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