襦袢生地が染め上がった。
もともと、襦袢までの誂えは考えていなかったのだが、
着物のあまりの素晴らしさに、
襦袢も合う色で…と欲が出た結果、別誂えで染めることにしたのだ。

写真ではどうしてもうまく色が出ないが…。
あずきのアイスクリームのような、
まろやかながら、少し渋みもあるパープル系。
「ぴったり、狙った通りではないでしょうか」
山本きもの工房の山本秀司さんは、ほっとしたように言う。
確かに、これ以上くすんでいたら、暗い感じになるし、
ピンク寄りになると、着物となじみすぎてしまう。
程よく引き締める色を求めていた。
八掛と並べてみる。

さらに、着物、八掛、襦袢地を並べてみる。

こうしてみると、それぞれ個性があり、どれとどれが一体化ということもなく。
でも纏ってみたらきっと、3枚の布が
絶妙なハーモニーを生み出すに違いない。
役者は揃った。
これからお仕立てによって、着物としての命が吹き込まれる。
秋には、初舞台が待っている。
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【お知らせ】
山本きもの工房主催の「花火見クルーズ」
6月2日(水)18:30- 横浜 ぷかり桟橋集合
前日まで参加受付しているそうです。
昨年まで使用していた船が整備で使えなくなり、
さらに豪華な船になったそうです。
詳しくはこちらをご覧ください。