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神奈川絵美の「えみごのみ」

“うろこを纏う”着物教室 in 長平庵 その2

(前回の続き)

着物スタイリスト 小林布未子先生のグループレッスン。

「帯のたれをちょいと右上がりにするとオシャレなのよ」
「かっちりした着物と帯だからこそ、銀座結びでやわらかな
印象にすると、バランスがとれるの」
一人ひとりに、ストライクなアドバイスをくださいます。

この日は補整から帯まで、ひととおり教えてくださったのですが、
1回ですべてものにすることはおろか、覚えるのもままならず……。

なので、最低限、自分の覚書も兼ねて、
補整と襦袢について、記しておこうと思います。


まず、補整。

特に40代以降になると、体形もさまざまと思いますが、
私の場合は、全体的に薄くて、かつ高低差があるとのことで



ハンドタオルを三角に折ったものと


フェイスタオルを写真のように折ったものを用意。
(これは手ぬぐいで再現)


重ねた部分は、サージカルテープで留めます。

それを、どうするかというと

これもブログ用に、トップスを着た上からの再現ですが


鳩尾部分にハンドタオルをのせ、サージカルテープで留めてから
フェイスタオルを写真のように被せ、同じように留めます。

そして右端。
なんと、「裾除け」を巻いて、高さを抑えます。

後ろが白壁なので、わかりにくいかもですが

鎖骨部分の高さを少し補い、全体的になだらかになりました。

裾除け以外にも、
男装用のキャミソールというものが、和装の補整にお役立ちなんだそう。
ネット通販で簡単に入手できます。


そして長襦袢。

これは、自分で再現する時間の余裕がなく
トルソーも持っていないので、
図解のみになってしまいますが、


まず、襦袢の背中側に、100均(ダイソーがよいとのこと)の
伸縮包帯 20×7㎝(幅は狭すぎなければ拘らず)を安全ピンでつけます。
ピンに抵抗がある人は、糸で縫い付けます。

位置は図に書いたとおり。左右同じ高さで、水色部分を留めます。


そして羽織ったら、衣紋をかなり抜いた状態で、
右側につけた包帯を左の身八つ口から通し、
左側につけた包帯を右の身八つ口から通し、
ウエストの位置で結びます。

つまり、背中に包帯で小さな×ができる、ということになります。
ウエストで結ぶのと、
衣紋を、「これで大丈夫?」と不安になるくらい抜くのがポイントです。
長着を着ると、やや戻るそう。

次に、襦袢の左右の衿を合わせ

角度を決めたら図のように、包帯を安全ピンで留めます。
サイズは40×7㎝。

アンダーバストの高さで留めるのがポイントです。

これは、衿が開かないようにするためのものですので、
襦袢を着たら、右につけた包帯を体の前から左へもってきて、
左につけた包帯を、同じく体の前から右へもってきて、
背中に回してクロスさせ、体の前で結びます。
結ぶ位置は、こちらもウエストです。

これで、襦袢はおしまいです。
私の場合、今までゴム製のウエストベルト&伊達締めも使っていて
衣紋は確かによく抜けますが、窮屈だったので、
こんなにラクになるとは…とびっくり。

小林先生のメソッドでは、襦袢も長着も伊達締めは使いません。


小林先生が提唱する、着付けの3か条は
「衣紋抜き、身幅(身頃)すっきり、裾つぼまり」

特に、帯から上の身幅が全員「今までよりほっそり見える!」と
感動の声。

自分のものにするには、もう少し練習が要りそうです。


最後に、ほかの参加者さんの前帯コレクション

左、吉田美保子さんはポップな幾何学模様の帯に
ニコちゃんマークのような帯締めの結び方で、とてもコケティッシュ。
真ん中、岡田知子さんは
粋な縞の着物に浦野理一さんの帯。昭和の女優みたい!
右の朋百香さんは万筋の江戸小紋に、小島秀子さんの光を放つような
モザイク柄の織帯。シャープな中にも、優しさが。

それぞれ、「その人らしい」着物と帯を
先生のご指南で「その人らしく」着こなして、
着物美人、勢ぞろいの昼下がりでした。

小林布未子先生、みなさん、ありがとうございました

コメント一覧(10/1 コメント投稿終了予定)

神奈川絵美
Medalogさんへ
こんにちは
伸縮包帯、何より締め付け感がなくていいですよ!
ただ、私の場合、衣紋を思い切り抜かないと
長着をきたときかなり戻ってしまうので、
もうちょっと何か、コツがあるような気もしますが・・・。

ぜひぜひ、良かったらトライしてみてくださいね
Medalog
小林先生の着付け・長襦袢編、とても興味深く拝見しました。
紐をつける方法はよくあると思いますが、それが伸縮包帯であるというのがとても重要な気がします。普通の腰紐などは、しっかり締まるけれど自由が利かなかったり紐が痛かったりすることがありますが、伸縮包帯だとその悩みがなくなるだろうと想像すると、私も真似したくてたまりません!
ただダイソーが近くにないので、今度通りかかったら必ず伸縮包帯を買わなくては!
レポありがとうございました。
神奈川絵美
misalynさんへ
こんにちは
帯締めこそ、しっかり締まっていれば結び目は
自由に遊んでいいと思うのですよね。
確か、misalynさんも、ずっと前にお会いしたとき、
とてもキュートな結び方をしていたこと、
よく覚えています

>裾除けを胸まで上げて使う方法
そうなのですね! 私、数回試してみて
補整は確かにできるのですが、
呼吸すると胸郭と裾除けのさらし部分が押し合って
微妙に痛い…

>帯の位置が少し下方になったように
特にアドバイスはなかったのですが、
この写真を見ると確かに下目ですよね。
この位の位置の方が綺麗に決まるのかしら、
自分でも意識して締めてみようと思います
misalyn
先日載せられていた前で交差する帯締めの締め方(岡田さまがされている)、昨日早速試してみました
合っているかどうか不安でしたが「自由で良いんだ」と思うとそういったことも楽しめますね

裾除けを胸まで上げて使う方法は七緒に載っていたのか…たしか浴衣の時に試した記憶があります

「知識として知っているではなくて、自分流にアレンジして身体に馴染ませることが大切ですね

小林先生に習われてから帯の位置が少し下方になったように見受けられますが、それもアドバイスですか?それともアングルの問題でしょうか?
神奈川絵美
香子さんへ
こんにちは
>子どもの着物と同じですよね
あっ、そういえばそうですよね。
なぜ、大人になったら伊達締めを
使うのかしら。
私も、この着物教室後、伊達締めは
やめました~それだけでも楽
香子
長襦袢に紐を付けるのは子どもの着物と同じですよね。
子供物は紐が少なく着崩れしないよう衿に紐を付けて
身八つを通して結びますもの。
ホント、伊達締めって使わないわあ〜 (^-^)b
神奈川絵美
K@ブラックジャックさんへ
こんにちは
わっ、自作とはすごいですね。
私も今日、教わったやり方で襦袢きてみて、
衿は確かに動かず、びしっとしました。
気分が良いものですね

今まで、上半身が何だか薄いなあと思ったり、
へこみができたりしていたのですが、
補整を教えていただいて、シルエットがかなり
良くなったように思います。
今の時期は、タオル一枚入れると暖かいし
やっぱり、(自分に合った)補整って大事なんですねぇ。
神奈川絵美
朋百香さんへ
先日はお世話になりました
私、今日さっそく着てみて、補整はとても
よかった(上半身にできていたシワが格段に減りました)
のですが、
長襦袢は背中心にシワが・・・。
もしかしたら、やり方に誤りがあるかも。。。

でも、衿はびしっと決まって、ぜんぜん、左右にずれたり
衣紋が詰まったりしませんでした。すごい!
私ももっと、練習しますね
神奈川絵美
れいこさんへ
こんにちは
私、今日のお出かけに早速、
補整をしてみたのですが、
三角に折ったハンドタオルがすぐれもので、
帯揚げの結び目辺りがいつも、へこんでいたのですが
今日はまったく、へこみませんでした。

長襦袢も、私、今日実際に着てみたのですが、
こちらは背中心にしわができてしまって
やり方が間違っているのか、位置の調整が
必要なのか、あと数回着てみて
見極めてみますね。
K@ブラックジャック
工夫って面白い
https://ameblo.jp/momonganekoneko/
私、長襦袢の方のは似たようなの自分で作りました。
普通に着ると胸の分、襟合わせが開きやすくなるのが嫌で、
腰ひもを真ん中で裁断し、各切り口を内側に入れてちょちょいと縫って、
そこに小さい安全ピンつけるだけ。
これを襟の下の方を安全ピンでつけて、身八ツ口から通して
衣文抜きで交差して、前で結ぶ。
自分で編み出しました。っていうほどの事でもないですね(笑)
これ1セット作っておくだけで、すべての長襦袢にその都度これを襟に安全ピンでつけるだけだし、伸縮がないので襟が絶対開かないし、衣紋と襟元が固定されるので重宝しています。

一人ひとり体型も違うので自分にあう補正や方法を探求すのが面白いですよね。
朋百香
http://www.tomoko-358.com
絵美さま
いや〜、分かり易いわ。ありがとうございます。
あれから練習しなきゃと思いながらも、日々の生活に追われ・・・そうこうしているウチに、あれ?どうだったっけ?みたいな(笑)
絵美さんの解説、永久保存版にします。
ともかく、やってみなきゃ・・・ですね。
れいこ
そうそう!ひとりひとりに合った補整が知りたいんですよね~
ネットや本の一般的なやり方では、自分の体形にあっているかどうかわからないんだもの。
図解、読んだだけではちょっとわからない部分があるのですが、
実際に長襦袢を使ってやってみれば理解できるのかな…
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