着物スタイリスト 小林布未子先生のグループレッスン。

「帯のたれをちょいと右上がりにするとオシャレなのよ」
「かっちりした着物と帯だからこそ、銀座結びでやわらかな
印象にすると、バランスがとれるの」
一人ひとりに、ストライクなアドバイスをくださいます。
この日は補整から帯まで、ひととおり教えてくださったのですが、
1回ですべてものにすることはおろか、覚えるのもままならず……。
なので、最低限、自分の覚書も兼ねて、
補整と襦袢について、記しておこうと思います。
まず、補整。
特に40代以降になると、体形もさまざまと思いますが、
私の場合は、全体的に薄くて、かつ高低差があるとのことで

ハンドタオルを三角に折ったものと

フェイスタオルを写真のように折ったものを用意。
(これは手ぬぐいで再現)

重ねた部分は、サージカルテープで留めます。
それを、どうするかというと
これもブログ用に、トップスを着た上からの再現ですが

鳩尾部分にハンドタオルをのせ、サージカルテープで留めてから
フェイスタオルを写真のように被せ、同じように留めます。
そして右端。
なんと、「裾除け」を巻いて、高さを抑えます。
後ろが白壁なので、わかりにくいかもですが

鎖骨部分の高さを少し補い、全体的になだらかになりました。
裾除け以外にも、
男装用のキャミソールというものが、和装の補整にお役立ちなんだそう。
ネット通販で簡単に入手できます。
そして長襦袢。
これは、自分で再現する時間の余裕がなく

トルソーも持っていないので、
図解のみになってしまいますが、

まず、襦袢の背中側に、100均(ダイソーがよいとのこと)の
伸縮包帯 20×7㎝(幅は狭すぎなければ拘らず)を安全ピンでつけます。
ピンに抵抗がある人は、糸で縫い付けます。
位置は図に書いたとおり。左右同じ高さで、水色部分を留めます。
そして羽織ったら、衣紋をかなり抜いた状態で、
右側につけた包帯を左の身八つ口から通し、
左側につけた包帯を右の身八つ口から通し、
ウエストの位置で結びます。
つまり、背中に包帯で小さな×ができる、ということになります。
ウエストで結ぶのと、
衣紋を、「これで大丈夫?」と不安になるくらい抜くのがポイントです。
長着を着ると、やや戻るそう。
次に、襦袢の左右の衿を合わせ

角度を決めたら図のように、包帯を安全ピンで留めます。
サイズは40×7㎝。
アンダーバストの高さで留めるのがポイントです。
これは、衿が開かないようにするためのものですので、
襦袢を着たら、右につけた包帯を体の前から左へもってきて、
左につけた包帯を、同じく体の前から右へもってきて、
背中に回してクロスさせ、体の前で結びます。
結ぶ位置は、こちらもウエストです。
これで、襦袢はおしまいです。
私の場合、今までゴム製のウエストベルト&伊達締めも使っていて
衣紋は確かによく抜けますが、窮屈だったので、
こんなにラクになるとは…とびっくり。
小林先生のメソッドでは、襦袢も長着も伊達締めは使いません。

小林先生が提唱する、着付けの3か条は
「衣紋抜き、身幅(身頃)すっきり、裾つぼまり」
特に、帯から上の身幅が全員「今までよりほっそり見える!」と
感動の声。
自分のものにするには、もう少し練習が要りそうです。
最後に、ほかの参加者さんの



左、吉田美保子さんはポップな幾何学模様の帯に
ニコちゃんマークのような帯締めの結び方で、とてもコケティッシュ。
真ん中、岡田知子さんは
粋な縞の着物に浦野理一さんの帯。昭和の女優みたい!
右の朋百香さんは万筋の江戸小紋に、小島秀子さんの光を放つような
モザイク柄の織帯。シャープな中にも、優しさが。
それぞれ、「その人らしい」着物と帯を
先生のご指南で「その人らしく」着こなして、
着物美人、勢ぞろいの昼下がりでした。
小林布未子先生、みなさん、ありがとうございました
