私の着物をスタイリング&着付けてくださった
小林布未子先生。
綺麗に見せる斬新な技や、明快なコンセプトに
すっかり惹きこまれ。
画家の朋百香さんが早速、長平庵でお教室を
セッティングくださり、
仲良しの4人で、レッスンを受けることに。
せっかくだから、と
私はあえて、着にくい柔らか物と、
ポイント柄の帯で伺いました。
昭和な型絵染の小紋に、栗山紅型の紬地の椿。
簪は、つまみ細工が趣味という、大学時代の親友が
プレゼントしてくれたもの。
参加したのは
Wともこさん
(イラストレーター 岡田知子さん、画家の朋百香さん)
織姫の吉田美保子さん、そして私。
ダイニングで講義を受ける参加者。
中央が小林さん。
装いを見て!
帯揚げをしておらず
何かの余り布にマジックテープをつけて
留めただけ。
「色柄のアクセント用に巻いているだけなんです」
前帯の巻き方も、V字のように見えて独特です。
ちなみに後ろは、銀座結び。
そして、おはしょりがない!
「まったくの対丈では、腕を上げると裾が上がるので
だめなんです。
でも、おはしょりを“出す”必要はありますか?」
おはしょりは、決して着姿を綺麗に見せる役には立っていない、
というのが先生のお考え。
「おはしょりを出すせいで、その部分をいかにきれいに処理するかに
パワーがとられ、着物を着るのが苦痛になるんです。
帯の中にしまっちゃえばいいじゃないですか」
おはしょりがないと、お腹が目立つと不安な人は
これが、おはしょりをしまいこんだ着方の例。
「ハンドタオルを畳んで帯の下部に差し込めば、
横からみたとき帯部分に厚みが出て、お腹は目立ちません」
先生いわく
「着付け教室で習う着方は、その教室の意思であり、
着る人の意思ではない」
着る人が、自分をどんな風に見せたいか、もっと意思を持って
着てほしい。
そうなれば、着方はもっと自由になるはず。
「究極の目標は、篠田桃紅さんです」との先生のお言葉に
みな、うんうん、とうなずいて。
でも。
「自由であること」と「ルーズであること」は
まったく別。
「半衿を見れば、その人が美意識をもっているか、清潔感があるか
すぐわかる」
など、きちんとしているべきところには妥協がありません。
「着物は魚のうろこのように纏うのがいい」と先生。
うろこは、魚の骨や身とはまったく違う“異素材”で、
でも表面にぴたっとくっついて、一体化している。
人間も同じで、骨があって筋肉があって皮膚があって、
着物はその上に着るものだけど、
自分の体の一部のようになじんでいるのが美しい、という意味だそう。
他にも山ほどの名言があるのですが、書ききれないので、
ここでは誰でもすぐに取り入れられそうな
ワンポイントアドバイスを紹介します。
こんな風に、一人ひとり鏡の前で、レッスンしてくださいました。
<ワンポイントアドバイス1>
これは、着物のたとう紙の底についてくる
厚紙。31×13㎝くらいにカットされています。
どう使うかというと
帯の手先を入れるときに、内側に差し込みます。
「こうすると、帯締めをぐっと締めても、
背中側がへこんで『く』の字にならず、
お太鼓もふくらみにくい」(小林先生)
<ワンポイントアドバイス2>
これは帯芯の余り。35×6㎝くらいにカットします。
どう使うかというと
おはしょりの中に差し込むことで、しわが出にくくなります。
「特に、写真撮影のときにおすすめ」(小林先生)
<ワンポイントアドバイス3>
ティッシュを2枚重ね、写真のようにくるくる巻き、
「帯揚げを結んだ後、ふっくら見せたい部分に入れます」(小林先生)
<ワンポイントアドバイス4>
帯締めの変わり結びの一例。
普通に結んで、左右逆にふって結び目を隠します。
「前帯の柄を邪魔したくないときにおすすめ」(小林先生)
そして次回は、自分の覚書も兼ねて、基本中の基本である
補整と襦袢について簡単に紹介できたら…と思いますが、
他の参加者さんのブログの方で、より詳しいレポートが
あがるのではないかな(と、期待)。
※イラストレーター 岡田知子さんのブログはコチラ。
※画家の朋百香さんのブログはコチラ。
※織姫 吉田美保子さんのサイトはコチラ。
※小林布未子先生のサイトはコチラ。
コメント一覧
神奈川絵美
Medalog
神奈川絵美
神奈川絵美
misalyn
Tomoko
神奈川絵美
香子
最新の画像もっと見る
最近の「着物deオフタイム」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2009年
2008年
人気記事