神奈川絵美の「えみごのみ」

“うろこを纏う”着物教室 in 長平庵 その1

先月、ご縁あって
私の着物をスタイリング&着付けてくださった
小林布未子先生。

綺麗に見せる斬新な技や、明快なコンセプトに
すっかり惹きこまれ。



画家の朋百香さんが早速、長平庵でお教室を
セッティングくださり、
仲良しの4人で、レッスンを受けることに。

せっかくだから、と

私はあえて、着にくい柔らか物と、
ポイント柄の帯で伺いました。
昭和な型絵染の小紋に、栗山紅型の紬地の椿。
簪は、つまみ細工が趣味という、大学時代の親友が
プレゼントしてくれたもの。


参加したのは

Wともこさん
(イラストレーター 岡田知子さん、画家の朋百香さん)
織姫の吉田美保子さん、そして私。


ダイニングで講義を受ける参加者。
中央が小林さん。

装いを見て!

帯揚げをしておらず
何かの余り布にマジックテープをつけて
留めただけ。
「色柄のアクセント用に巻いているだけなんです」
前帯の巻き方も、V字のように見えて独特です。

ちなみに後ろは、銀座結び。


そして、おはしょりがない!

「まったくの対丈では、腕を上げると裾が上がるので
だめなんです。
でも、おはしょりを“出す”必要はありますか?

おはしょりは、決して着姿を綺麗に見せる役には立っていない、
というのが先生のお考え。

「おはしょりを出すせいで、その部分をいかにきれいに処理するかに
パワーがとられ、着物を着るのが苦痛になるんです。
帯の中にしまっちゃえばいいじゃないですか」

おはしょりがないと、お腹が目立つと不安な人は

これが、おはしょりをしまいこんだ着方の例。
「ハンドタオルを畳んで帯の下部に差し込めば、
横からみたとき帯部分に厚みが出て、お腹は目立ちません」


先生いわく
「着付け教室で習う着方は、その教室の意思であり、
着る人の意思ではない



着る人が、自分をどんな風に見せたいか、もっと意思を持って
着てほしい。
そうなれば、着方はもっと自由になるはず。
「究極の目標は、篠田桃紅さんです」との先生のお言葉に
みな、うんうん、とうなずいて。


でも。


「自由であること」と「ルーズであること」は
まったく別。
「半衿を見れば、その人が美意識をもっているか、清潔感があるか
すぐわかる」
など、きちんとしているべきところには妥協がありません。


「着物は魚のうろこのように纏うのがいい」と先生。
うろこは、魚の骨や身とはまったく違う“異素材”で、
でも表面にぴたっとくっついて、一体化している。
人間も同じで、骨があって筋肉があって皮膚があって、
着物はその上に着るものだけど、
自分の体の一部のようになじんでいるのが美しい、という意味だそう。


他にも山ほどの名言があるのですが、書ききれないので、
ここでは誰でもすぐに取り入れられそうな
ワンポイントアドバイスを紹介します。

こんな風に、一人ひとり鏡の前で、レッスンしてくださいました。


<ワンポイントアドバイス1>

これは、着物のたとう紙の底についてくる
厚紙。31×13㎝くらいにカットされています。

どう使うかというと

帯の手先を入れるときに、内側に差し込みます。
「こうすると、帯締めをぐっと締めても、
背中側がへこんで『く』の字にならず、
お太鼓もふくらみにくい」(小林先生)


<ワンポイントアドバイス2>

これは帯芯の余り。35×6㎝くらいにカットします。

どう使うかというと

おはしょりの中に差し込むことで、しわが出にくくなります。
「特に、写真撮影のときにおすすめ」(小林先生)


<ワンポイントアドバイス3>

ティッシュを2枚重ね、写真のようにくるくる巻き、
「帯揚げを結んだ後、ふっくら見せたい部分に入れます」(小林先生)


<ワンポイントアドバイス4>

帯締めの変わり結びの一例。
普通に結んで、左右逆にふって結び目を隠します。
「前帯の柄を邪魔したくないときにおすすめ」(小林先生)


そして次回は、自分の覚書も兼ねて、基本中の基本である
補整と襦袢について簡単に紹介できたら…と思いますが、
他の参加者さんのブログの方で、より詳しいレポートが
あがるのではないかな(と、期待)。


※イラストレーター 岡田知子さんのブログはコチラ
※画家の朋百香さんのブログはコチラ
※織姫 吉田美保子さんのサイトはコチラ
※小林布未子先生のサイトはコチラ

コメント一覧

香子
帯揚げをしないで布を巻くのは芸者さんの着方に似てますね。
芸者さんは赤いしごきを結んでから帯を柳に結びますもの (^-^)b
神奈川絵美
香子さんへ
こんにちは
そうなのですね。うろ覚えなのですが、
今のような、きっちりしているけれど窮屈な着方は
東京オリンピックのころから
(海外の人によく見られるよう)“おしきせ”られたと
先生、おっしゃっていたような。

小林先生もターコイズ大好きみたいですよー
Tomoko
スゴイ!絵美さん、さすが、先生の言葉を文脈にすることが出来る頭脳に脱帽です。
私はまだ頭の中がグルングルンしています。笑!
昨日も着物で出かけましたが、時間がなくて先生の方式は諦め、でも自分の着付けの中にちょっと取り込んだだけで胸元ぴしっといきましたので、ありがたく工夫をちょうだいした気がしました。
しかし、なんとも男前でタフな先生ですよねえ〜。
misalyn
小林先生! 
七緒(浴衣の着付けでしたか…)で拝見して大人カッコいい方だなと思っておりました
個人レッスンを受けられたとは、なんとお幸せな!

「おはしょりを出す必要ありますか?」は目から鱗ですね

個人的には、綺麗には着たいけれどキチキチに決められるのは嫌なので、小林先生のおっしゃることは「正に!」な感じです
帯の締め方、帯揚げや帯締めの使い方など、個性を出していけるようにチャレンジしていきたいと思いました

是非、小林先生からお教えいただいたことを私たちにもお伝えください
(他の方々のブログも拝見させていただきました!同じ時間を過ごされていても感じ方・表現のされ方が違って面白いですね)
神奈川絵美
Tomokoさんへ
こんにちは
先日はご一緒できて嬉しかったです
ホント、マシンガンのように名言がポンポン出てきて
私もすべて覚えることはできませんでしたが、
せめて、帯から上はスッキリ、身幅を狭く
見せられるよう、がんばります

先生、おっしゃる通りオトコマエなんですが、
一方で、随所にとても細かく気が回って、
言葉に思いやりがあって、
お優しい方だなあ、と思いました。
神奈川絵美
misalynさんへ
こんにちは
ホント、大人カッコいい、バイタリティある
お方でした。
次回開催は未定ですが、もしこんなような
機会があれば、misalynさんもよかったら・・・!

私、今日、試しに、おはしょりをしまいこんで
着てみました。
私の好みとしては、「いい感じ!」でしたよ。
何と言うか、腰のラインが柔らかくなり、
脚長効果も。

自分の意思で着られるよう、いろいろトライして
みようと思っています
Medalog
>おはしょりを出すせいで、その部分をいかにきれいに
処理するかに
>パワーがとられ着物を着るのが苦痛になるんです。

この部分、本当にその通りです!
私の場合、五十肩になってから意外に難しいのがおはしょりを整えることでした。
体の中央で目立つ場所でもあり、おはしょりが綺麗にならないと着物を着るモチベーションがぐっと下がってしまうんですよね。

今回の記事、大変興味深く拝見しました。
襦袢のことも楽しみにしているのでよろしくお願いします!
神奈川絵美
Medalogさんへ
読んでくださってありがとうございます
参考になれば幸いです。
そうそう、おはしょりって私も、指の力がないのか
何なのか、整えるの下手だし苦痛だし・・・。
で、今日、おはしょりをしまいこんで着てみましたが
私の好みとしては、結構いい感じでした

襦袢、上手く説明できるかどうかわかりませんが
次回、アップしてみますね。
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