hir-taniの山と沢の日記

趣味の山と沢登りを中心に、ときどき雑談を・・・。

幌尻岳北カール沢~幌尻岳(2052m)~戸蔦別岳(1959m)

2007年09月29日 | 沢登り
9月2回目の連休はYosさんと今年の「沢」納め?(「山」納めは、まだまだ・・・。)に幌尻岳北カール沢へ行ってきました。
この沢は途中、難しいところはなく、カールにあがった瞬間にパッと視界が広がる何ともいえない気分の沢です。幌尻岳東カールと七つ沼カールの紅葉が見事でした。

【1日目 9/23】
林道ゲート 5:30
北電取水設備 7:24/7:47
幌尻山荘 9:17/9:35
六の沢出合 10:03/10:10
幌尻岳北カール 12:42/13:30
幌尻岳 15:38

幌尻岳へこちらから入るのは6年ぶりとなる、駐車場も以前より手前に広く整備されており、驚くことに25台もの車が駐車されていた。
車の通れる林道を歩くのは辛いというか何というか、でも数年前の台風の被害の修復箇所が所々に残っており、何かあった時の管理責任を考えると仕方が無いのかな。
淡々と林道歩きを終え、取水ゲートで足回りを整えて再出発。以前より巻道がしっかりしていて、ご丁寧なことに徒渉地点も両岸にペンキで指示され、100名山効果が。
山荘の裏手には立派なバイオトイレが2棟、パイプで水を引いて水力発電で電気をまかなっているようである。
北カールへの沢は滝らしい滝が5、6箇所現れるがいずれも簡単に巻いたり直登したりできる。1240m右股は入り口がゴルジュ状でちょっといやらしかったのでお助けロープを出す、あとは簡単な滝がいくつも現れ、視界がパッと切れると北カールである、飛び出した瞬間が本当に気持ちいいカールだ。
カールの中は紅葉が進み、振り返ると戸蔦別~北戸蔦別の稜線、中を小川がとうとうと流れ、その小川の水音と風の音しか聞こえない別天地、時間が止まったかのような感覚に陥る。
水をくんで、最後はガレの急斜面を頂上へダイレクトに目指して見慣れた山並みの広がる頂上へ。直下の丁度1張り分のテン場にテントを張り、早速宴会。Yosさんとの山行も7、8回目になり夕食を何にするか悩むのだが、今日の夕食は鶏団子鍋にしてみた。もう寒いのでビールはどうかなと思っていたが、やっぱりうまい。
毎週毎週、贅沢な週末の過ごし方をしていて、いいのだろうかとふと自問してみるが、10秒で答えが出た。「いい~んです!」

【1240二股の滝】


【北カールへ飛び出す】


【幌尻岳北カール】


【2日目 9/24】
幌尻岳 9:30
戸蔦別岳 11:25/12:30
1881 12:55
六の沢出合 14:00
幌尻山荘 14:26/14:40
北電取水設備 15:35/15:50
林道ゲート 17:16

2日目の朝は山の上は快晴、十勝平野は雲海で覆われて、その上に太陽が昇ってきて雲海がオレンジ色に染まり美しい。
今日は戸蔦別岳経由で下山の予定、時間もたっぷりあるので朝から残りのビール飲んで極楽気分のひとときを過ごす。9時半に出発、見事に黄葉した東カールを右に見ながら進む。幌尻の肩を過ぎると今度は七つ沼カールが見えてくる。こちらも見事な紅葉である、七つ沼はこの時期かれているはずなのに数日来の雨のせいだろうか、水をたたえていて周りの紅葉と相まってきれいの一言である。七つ沼の最低コルからの登りは毎度のことながらきついが、右に広がる七つ沼の景色がそれを癒やしてくれる。
幌尻岳からゆっくりと2時間弱で今シーズン2回目の戸蔦別岳、戸蔦別岳ではいつも天気に恵まれているが、今回も文句のない景色が広がっている。GWにたどった神威岳からの国境稜線はすっかりヤブヤブ、そのときやり損ねたエサオマンへの稜線も再挑戦を促す。来年は戸蔦別川~七つ沼~新冠川~エサオマンとぐるっと一周しようなどという野望も芽生えてくる。
昼食を兼ねて1時間ほど休んで出発、1881からは転げ落ちるようにして六の沢出合、幌尻山荘へ。秋の日は短い、ついつい早足で進むが、駐車場に戻った頃には薄暗くなりはじめていた。そういえば昨日は秋分の日、今日は感覚的には全く分からないくらいではあるが、すでに夜の時間の方がほんのほんの少し長くなっているはずなのだから。

【朝の幌尻岳頂上から】


【幌尻岳東カールの黄葉】

【七つ沼カールの紅葉】

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