超空洞からの贈り物

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ESAのハーシェル宇宙望遠鏡、クリヨカバーの展開作業に成功

2009年06月17日 07時01分13秒 | Weblog
欧州宇宙機関(ESA)は中央ヨーロッパ夏時間で14日12時53分、5月14日に打ち上げに成功した「ハーシェル宇宙望遠鏡(Herschel Space Observatory)」のクリヨカバー(cryocover)を地上管制からのコマンド送信により展開する作業に成功したことを発表した。

 クリヨカバーとは観測機器を覆っているいわゆるレンズキャップのようなもの。通常、衛星本体はシュラウド内に格納されて打ち上げが実施されるため、シュラウド内の衛星を更に別の格納容器で覆う必要性は生じないが、ハーシェル宇宙望遠鏡の観測機器は液体ヘリウムにより1.4K(摂氏マイナス272度)まで冷却された状態で動作する必要があるため、熱雑音の影響を受け易く、打ち上げ時はクリヨカバーによって保護されていた。

 今回、クリヨカバーの展開作業に成功したことを受けて、ハーシェル宇宙望遠鏡は観測開始に向けた最終段階に入ったこととなる。

 ハーシェル宇宙望遠鏡は今後、7月の第1週頃に太陽-地球系のラグランジュL2ポイント投入に向けた最終軌道変更を実施し、最終的には僚機の宇宙望遠鏡プランクと共にL2ポイントに到達する予定。

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