東大セツルメントと ぬりえ

前橋で行われた石山幸弘さんの講演会に行ってきました。家族の予定カレンダーとあちこち見ながら「行くことにしておこう」と思い、やめようかどうしようかと迷った末、行きました。たくさんの聴衆の中には、研究者や大物実演家の姿も何人も見ました。ハンチング姿のあの方も。「キャー、サインっ」と思ったけど、人違いだと悪いので、思っただけ。

前日、あらためて『紙芝居の歴史』上地ちづ子(久山社)の本を予習みたいに拾い読みしておきました。それで、松永健哉がぬりえ紙芝居を東大セツルメントでやっていたことに、気づきました。線画を謄写版で刷っておいて、子どもたちが塗ったそうです。

 セツルメントと聞きなれない言葉ですが、今で言うボランティアとか子ども会みたいなもんだそうで。加古さとしさんも有名な活動家でした。たくさん紙芝居も作っておられます。『どろぼうがっこう』などは、紙芝居の展開にぴったりだな、と思いながら見たものです。
 なにはともあれ、昭和一桁の時代に同じことやってたんだなあと、笑ってしまいました。当時の人も「一つ前の画面の裏にセリフを書くんだぞ」「同じ色じゃないとだめだぞ」とか言ってやってたんでしょうね。

 当会の会員さんにとっては、会で購入した『稲村の火』の脚本の人、と言えば分かりやすいでしょうか。当時の教育紙芝居の牽引役になった人で、子どもが自分で学びながら作っていく草分けでもあったのでしょう。やがて日本教育紙芝居協会の設立に向かっていくんですね。この辺から風向きがおかしくなったのかなー。よくわかりませんが。

 ぬりえイベントは来週もやるのです。色を塗る材料を検討し、人数が多いので、今回はクレヨンにしました。定着させるための方法ですが、クレパスワニスというのを使うことにしました。昔の街頭紙芝居の貸元は、画面にニスを塗って乾かしたというようなことを読んであったので、きっとそういうものがあるに違いないと思っていた。
 液体のものだと乾くのに時間がかかるので、今回はスプレーを使ってみます。この項は、あとで「作業・道具」のカテゴリーに入れておきます。
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