実演記録44 もう一回聞きたい

写真は『明和義人ものがたり』お雪さんと藤四郎。

定期的に訪問しているデイサービスセンターで。

施設への紙芝居訪問は、行ける会員さんがその都度手を挙げて行くシステムになっているので、私がその施設に行ったのは1年ぶり位でした。前に行った時に利用者さんから「地域の紙芝居が見たい」などという希望があったので、『明和義人ものがたり』を持っていきました。指定された時間は1時間弱ということで、プログラムを直前に作りました。全体で45分位かかりました。

① 新潟弁クイズ (石倉の手づくり)(演者:石倉) 設問は3つ 5分程度

② せんとくのおかね  佐々木悦/脚本  箕田源二郎/絵(童心社)10分程度(演者:Aさん)

③ どっかーん  宮崎二美枝/脚本  おかのけいこ/絵(雲母書房)5分程度 (演者:Bさん)
 
④ みいちゃんのかぞえうたあそびうた  ピーマンみもと/脚本・絵(雲母書房)10分程度(演者:石倉)

⑤ きつねの盆おどり ときわひろみ/脚本・絵(雲母書房)10分程度 (演者:Bさん)

⑥ 明和義人ものがたり 石倉恵子/作(手づくり) 10分程度 (演者:石倉)

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①は、以前作ったもので、あまり長いと飽きられるので設問3つにして導入にしました。「しょったれ」「べちゃる」「あったかさ」の意味を当てる3択問題です。

③は、最初にBさん手づくりの紙で作った花火が開くようなおもちゃで遊んでからやりました。スイカや入れ歯が夜空に開く場面では、笑いも出ましたが、想定を大きく超える展開に、「?」という顔の方々も多かった。
途中、「声が聞こえない」と怒り出す方がおられたのですが、職員の方が前に出してくださって、演じ手もその人に目線を向けて語りかけるようなやり方で、やがて落ち着かれました。

④は、初めて人前でやりました。「一番始めは」の唄が、最初はみなさんご存知でしたが、ホトトギスの話になっていく部分は記憶があまりないようで、私が結局後半は一人で歌ってしまいました。やっぱり歌詞の紙がいるみたい。
どんな遊び?どんな歌?などの問いかけにも、いろいろと答えて下さってやりやすかった。もう少しそこから話をひろげていけばいいのだけれど、それが私はあんまりうまくできません。茶摘みの唄は季節でないので、別の唄「いーまはやまなか いまはハマ」でやりました。
最後の、「ヒカルはおやじのはげあたま」を思い切ってやりましたが、大笑いする人と、困った顔の人と、いろいろでした。

⑤ 話の内容より、踊る画面や歌う場面に聞き手の気持ちが集まったように思いました。③⑤は夏にしかできない紙芝居で、タイムリーでした。

⑥ 「前回来た時に地域の話を、と言われたので持ってきました」と前置きしたら、職員の人が手を叩いて喜んで下さった。ヤマ場で、「打ち壊すぞ」と声を張ると、男の方が手をたたいて突き出す様子があり、内心「よし!」と思いながらの熱演をしてしまいました。
後半、長岡の奉行所が挽回しようとする場面をカットして、短い説明で終わらせました。そして、お雪さんが藤四郎の首を抱いて逃げる場面に飛び、オチにしました。これで、15分位かかるのを10分程度で済ませることができました。 終わった途端、「もう一回聞きたい」「寄居町に住んでいたから懐かしい」などと、あちこちから声が飛び、大変驚きました。声の御褒美でした。
 施設によりいろいろですが、有料老人ホームはかなり元気なお年寄りが増えているような気がします。元気なうちに転居する人が増えているのでしょうか。

 

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