図書館・語り・紙芝居・集団相手の絵本よみ・ボランティアなどについて書きます。
絵解きボランティア
絵本『おならうた』と、東北への差別
2017-04-26 / 意見
絵本『おならうた』を「私は読まない・微妙」と評した絵本講師が新潟市にいることを、別ブログで知りました。
誰でも好き嫌いがあってあたりまえですが、この場合「読み聞かせボランティア講座」であったことに注目しています。
新潟市の「うちどくブックリスト」にこの本は入っていませんが、静岡市立図書館が出しているおすすめ本リスト「このほん ばーった!」には「4・5才から」の項目に挙げられています。このリスト冊子は、ほんぽーとにも現物がありますので見ることができます。
個人攻撃にならないように普段から気を付けているのですが、講習会の席上でこの発言はまずいのではないでしょうか。こういった講習を受けて各学校にボランティアに入り、忖度したり同調圧力があったりして「なんとなくああいう種類の本は読まない」という状況ができあがる、そんな現場を私は知っています。
昨日から復興大臣の暴言が問題になっています。
「東北で良かった」の背後にあるのは「東北を差別する心」です。そして、権力者は相手の心を傷つけたということで謝罪するより、自分の心の中の 差別する心を恥じて欲しいというのが私の考えです。「私は読まない」と口走ってしまうのはなぜでしょう。好き嫌いの問題よりももっと違うものがあるのが分かります。そのことを恥じて欲しいのです。それができないのは、自分は特別でハイレベルだという特権意識ではないでしょうか。
誰もが尊重される世の中や学校生活であるために、ボランティアはどうすればいいでしょうか。「おならうた」が提示されたときに「ワタシは違う」というのでなく、「この本の良さ」を皆で共有するために、講師はブックトークするなり、その人に語ってもらうなり、それが今の教育のやり方ではないかと思います。
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