実演記録13 「デイサービス」その1

野球の日本・韓国の試合がある時間にぶつかってしまった。ひとり、おじいちゃんが後ろをむいて音を小さくしたテレビで観戦。

プログラム
①丹下左膳 横井寅吉・常盤富士(大空社)
②つるのおんがえし 岡上鈴江・輪島みなみ(教育画劇)
③千代紙の春 菱田かずこ・水野二郎 (教育画劇)
④さよならさんかくまたきてしかく 高橋清一(童心社)

30分の予定。ほぼ収まったが、手遊びをするという約束をすっかり忘れていた。それで最後にわらべ歌遊びをした。
テーブルをみなさんで囲んでいただき、手をつぼにして前に出してもらい、「ずいずいずっころばし」をしながら鬼になって後ろを回った。鬼は私だけでなく参加した会員さんや職員さんがやる。二回くりかえし。お年よりも壷の手を少し揺らしたりしていた。
ついでに歌を変えて「とおりゃんせ」で同じようにやった。「だあれ」で後ろからお年寄りの肩を捕まえるようにつかむ。
子どもにやるのと倍のゆっくりテンポでやる。♪ずいずいずっころばし で、子どもには4つの手を指すが、お年寄りには2つだ。歌もみんな歌っていたようだ。野球観戦していたおじいちゃんも、最初は下をむいて夢の中にいたようだが、とおりゃんせのあたりから、前を向いて手も出し、かすかに揺らしている。おばあちゃんたちもうれしそうに歌っている。職員も、息を切らして、楽しかったとおっしゃった。

プログラムについて。
①文を変えた状態でやった。丹下左膳?と声が出たおばあちゃんがいた。 これをやった後で、絵本『タンゲくん』をやるとウケかもしれない、と思った。
②絵がふんわりしていてお年寄りによく見えるのかどうかわからない。演じ手さんは「お客さんと対面して」とよく言ってくださるかたで、語りかけるようにやられた。時間も短くちょうどいい。
③季節が、鶴の恩返しの冬の次ということで、春の話をいれた。素朴な語りかたで好感が持てる。声が小さいのを本人も気にしておられるので、それがわかっていれば徐々にうまく声がでるようになるのではないか。
④さよならさんかく、とみなさんで声をだしてもらった。「最後はおやじのはげあたまではないのか」と後で職員さんが言う。「そうですよね」としか、答えようがない。
他の施設でもそうだが、「その紙芝居は会員が描いたのか」と尋ねられることが多い。どうも紙芝居は手作りのものだというイメージが強い。その通りだが、「これは図書館から借りたもの。今、こういった施設で、職員が演じて見せることが多いんですよ」と説明した。照明があり、職員さんが天井の電気を一部消してくださったので、絵が浮かび上がったのも良かった。
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