ヤベツの祈り (1歴代4:10)
「私を大いに祝福し,
私の地境を広げてくださいますように。
御手が私とともにあり,
わざわいから遠ざけて
私が苦しむことのないようにして
くださいますように」
ヤベツの記事は,
歴代誌の断片な系図の中にあって
注意を引きます。
彼の名は唐突に現れます。
歴代誌の系図の中で,
個人について
ヤベツは珍しく
内容が詳しく書かれています。
ですから,
この物語は歴代誌の記者の関心を
引いたと考えられます。
母はヤベツを難産で産みました。
そのときの「悲しみ」,
「苦しむこと」のヘブル語は
「オーツェブ」であり,
この語の字を入れ換えて
ヤベツと名をつけました。
「地境を広げる」とは,
領土を拡大すると言う意味です。
領土が広いと,
敵の攻撃を受けることが
少ないといわれています。
☆彡
(1歴代4:9-10)
「ヤベツは彼の兄弟たちよりも
重んじられた。
彼の母は
『私が悲しみのうちに
この子を産んだから』
と言って,
彼にヤベツという名をつけた。
ヤベツはイスラエルの神に呼ばわって言った。
『私を大いに祝福し,
私の地境を広げてくださいますように。
御手が私とともにあり,
わざわいから遠ざけて
私が苦しむことのないように
してくださいますように』
そこで神は
彼の願ったことをかなえられた」
2022-09-04